チームで創る「観光都市」 宮城・気仙沼 復興への総力戦
よそ者、若者、観光業者に市長、商工会議所会頭まで一致団結。食とアトラクションを磨き上げ、日本有数の観光地を目指す挑戦が始まった。
7月中旬の日曜日。小雨交じりの天気にもかかわらず、宮城県気仙沼市内の造船所に、親子連れなど観光客10人が集まった。
「造船所探検」の案内をするのは市内有数の造船会社・木戸浦造船で検査を担当する男性社員だ。
「皆さん、バルバスバウを知っていますか。(船首にある突起の)バルバスバウでわざと波を作って水の抵抗を少なくします。そうすると船がスムーズに走れるのです」
父親と市内から参加した亀尾裕希君(12)は「普段見られないので勉強になった」と目を輝かせた。
造船所探検を企画したのは「観光チーム気仙沼」。市内の若手経営者や美術家など有志のグループで、街全体で観光を盛り上げようと定期的に会合を重ねている。
そこで生まれたアイデアが「ちょいのぞき」と称した、造船所探検のような市内観光プログラムだ。この日は造船所探検のほかに、「氷屋探検」「海のジェルキャンドルづくり」など七つのイベントに延べ146人が参加し、大にぎわいとなった。
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