赤裸々告白「学校現場から上がる悲鳴」、人気連載「教員のリアル」2024総集編 実名では語れない、生の声から見えてくるもの

中堅私立高校が名門校に勝てない決定的理由
人間誰しも、愚痴を聞いてほしいときもあれば、喜びを分かち合いたいときもある。それは学校の教員も同じだ。つらい経験に共感したり、笑い話にほっこりしたり、はたまた、成功体験をシェアしたり――、そんな学校現場の知られざる「リアル」をお届けしていく。
今回、話を聞いたのは私立高校の教員をしている二階堂毅さん(仮名)。これまで4つの高校で勤務してきたが、「名門校と中堅校の埋めがたい差」を感じてきたという。教員の給与や人間関係、進学実績から生徒の様子まで、双方を経験して痛感した「圧倒的な違い」とは。
高偏差値なのに進学実績不振、中堅私立高校が名門校に勝てない決定的理由 口コミは「刑務所」、クラス平均点を操作の衝撃
「助っ人」のはずが現場の負担に、臨時的任用教員の問題点
今回、話を聞いたのは、小学校教員の清水美恵子さん(仮名)。常勤講師とも呼ばれる非正規教員「臨時的任用教員」の質を憂慮していると打ち明ける。ベテラン教員の清水さんを取り巻く「臨任のリアル」に迫る。
「助っ人」のはずが現場の負担に、教育の質を揺るがす臨時的任用教員の問題点 謙虚さや学力に欠ける一部の人員に募る不安
「10人超が一斉に」異動や若手教員の離職が多い学校
今回、話を聞いたのは小学校教頭の長澤隆之さん(仮名)。管理職となってから、若手教員に対する校長や教頭の態度に問題を感じているという。いったい、どんな態度なのか。「校長・教頭のリアル」に迫った。
「10人超が一斉に」異動や若手教員の離職が多い学校で見た、校長・教頭の姿勢 心理的安全性の確保が学校にも求められる
「工業科軽視」する普通科教員に不信感
今回話を聞いたのは、昨年まで高校の教員だった木村直彦さん(仮名)。大学の工学部を卒業後、公立工業高校で教鞭をとっていたが、その高校が普通科高校と統合。再編をきっかけに、普通科教員との軋轢に直面したという。精神的なストレスを抱え、退職を余儀なくされた木村さん。いったい何があったのだろうか。
高校統合で「工業科軽視」する普通科教員に不信感、曖昧な教育方針に潜む危険 進学指導に過度な干渉、生徒の可能性潰す恐れ
給与半減に1年で「転勤」、定年後の再任用教員経験者
今回、話を聞いたのは、40年以上にわたって公立高校の教員を務めた佐々木直樹さん(仮名)。定年退職後にフルタイムの再任用教員となったが、「扱われ方に納得がいかなかった」と振り返る。どこに納得がいかなかったのか。「再任用教員のリアル」を追った。