記事の目次
ただの運動オンチだと思ったら、実は発達障害…
「ギフテッドで発達障害」2Eの息子が麻布中学合格
世帯年収による差が2.6倍「子どもの体験格差」とは
なぜ受験生は「夜型になるのか」に納得の学術的根拠
中学受験を台無しにする「エクセル父さん」と「PDCA父さん」
なぜ母親は怒ると止まらないのか
PTAの上部組織「PTA連合会からの退会」が加速
「学歴なしお金なし」で息子を純国産バイリンガル東大生に
部活動の地域移行「賛成の親」4割、残り6割の本音
「受験で何倍も苦労する」地方の子が背負うハンディキャップ

ただの運動オンチだと思ったら、実は発達障害…

DCDという発達性協調運動障害をご存じだろうか。あまり知られていないために、必要な支援を受けられずに困っている子、保護者も多いという。教員など学校現場はもとより、社会でDCDに対する認知が広がれば、生きやすくなる子どもたちがたくさんいる。

DCDとは、どんな発達障害なのか。オチョのうつつ著・古荘純一監修『なわとび跳べないぶきっちょくん ただの運動オンチだと思ったらDCD(発達性協調運動障害)でした!』より一部抜粋、再構成して紹介する。

「ただの運動オンチだと思ったら、実はDCD『発達性協調運動障害』の可能性も」

「ギフテッドで発達障害」2Eの息子が麻布中学合格

塾に通うことなく、受験直前のわずか2カ月で偏差値を10以上も上げ、麻布中学に合格した――。そう聞けば、どんな天才なのかと誰もが想像を膨らませることだろう。その人とは、元テレビ東京のアナウンサーで、現在はフリーとして活躍する赤平大さんの息子さんだ。

息子さんは特異な才能を持つ、いわゆる「ギフテッド」でありながら発達障害を併せ持つ2E(twice-exceptional)で、これまで親子で多くの困難に直面してきた。麻布中学合格の軌跡をたどりながら、発達障害の児童・生徒を取り巻く学習法や教育、また効果的な支援方法について赤平さんに聞いた。

「元テレ東・赤平大アナ、『ギフテッドで発達障害』2Eの息子が麻布中学合格の軌跡」

世帯年収による差が2.6倍「子どもの体験格差」とは

さまざまな教育格差が明らかになっている昨今だが、なかなか認識されてこなかったものの1つに「子どもの体験格差」がある。類するものとして、「文化資本の格差」と言われればピンとくる人もいるかもしれない。

子どもの体験格差について調査を進めるのは、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(以下、CFC)だ。学力に比べて意識されにくいこの格差から生じる問題はどんなものか、今最も課題となっていることは何なのか。長年この取り組みを続けているCFC代表理事の今井悠介氏に聞く。

「世帯年収による差が2.6倍、学力格差にもつながる『子どもの体験格差』とは」

なぜ受験生は「夜型になるのか」に納得の学術的根拠

今年の受験もいよいよ本番を迎える。受験に臨む生徒は、体調管理と最後の大詰めとの両立に悩む時期でもあるが、いまだに「平日は遅くまで勉強して、休日に少し長く寝る」という人も多いのではないだろうか。

ここでは、入試当日に向けて受験生はいつから朝型に戻せばよいのか、そしてそもそもなぜ私たちは夜更かしを選ぶのかについて、江戸川大学人間心理学科の教授で同大学睡眠研究所長の福田一彦氏が教えてくれた。

「なぜ受験生は『夜型になるのか』に納得の学術的根拠、最適な睡眠時間は何時間か」

中学受験を台無しにする「エクセル父さん」と「PDCA父さん」

コロナ禍で在宅ワークが普及したこともあり、子どもの中学受験に積極的に関わる父親が増えている。しかしそこには「思わぬ落とし穴」があるようだ。

中学受験指導に40年以上携わってきた「名門指導会」代表の西村則康氏は、「父親が熱心に受験サポートをすればするほど、空回りして悪影響をもたらしてしまうことが多い」と話す。

父親はどのようなスタンスで中学受験に関わればよいのか。近年の中学受験の傾向とともに、西村氏と「名門指導会」副代表の辻義夫氏に聞いた。

「『エクセル父さん』や『PDCA父さん』がわが子の中学受験を台無しにする理由」

なぜ母親は怒ると止まらないのか

「令和の子育ては非常にハード」と話すのは、見守る子育て研究所所長で教育家の小川大介氏。ネットにあふれる情報に影響を受け、子どもに学ばせたいことや与えたいものが多すぎて疲弊し、ついイライラしてしまう親が急増している。

これまで6000人以上の親と子どもたちを支えてきた小川氏に、このイライラの正体を言語化してもらった。

「なぜ母親は怒ると止まらないのか、父親の『指摘』『逆ギレ』との違いは」

PTAの上部組織「PTA連合会からの退会」が加速

学校単位のPTAと比較すると、PTA連合会(協議会)の活動内容について知る人はそう多くはない。PTA連合会(協議会)とは各学校のPTAを束ね、地域のPTAとの情報共有や行政への提言などの活動を行う反面、「会長などの要職が各学校のPTAに輪番制で回ってくる」など従来型の運営スタイルから脱却できず、課題を抱える組織も少なくない。

PTA連合会の本来の役割とは何か。PTA連合会のあるべき姿とは? 2022年12月「京都PTAフォーラム『上部組織』のあり方を考える」を企画した京都市PTA連絡協議会前会長の大森勢津氏、登壇した奈良市PTA連合会事務局長の岡田由美子氏に、PTA連合の「今とこれから」について聞いた。

「PTAの上部組織『PTA連合会からの退会』が加速、古い体質に疑問の声が噴出」

「学歴なしお金なし」で息子を純国産バイリンガル東大生に

子どもには、「英語を話せるようになってほしい」「学歴が低いことで苦労はさせたくない」と考える親は多いだろう。ただそのためには、プリスクール(未就学児を対象に英語で保育を行う施設)に通う、海外留学、進学校に合格するための塾通いなど、どれもお金がかかるものが多い……。

しかし、大阪の主婦だった「タエさん」はそうは考えなかった。「お金なし」「学歴なし」「海外経験なし」の状況でタエさんが編み出した、試行錯誤の詰まった子育て術とは——。

「『学歴なしお金なし』で息子を純国産バイリンガル東大生に育てたママの教育」

部活動の地域移行「賛成の親」4割、残り6割の本音

教員の長時間労働問題、少子化に伴う生徒数減少を背景に、学校の部活動の「持続可能性」が問われている。解決策として、部活動の運営を学校から地域の団体などに移す「部活動の地域移行」の動きが進められている。

この動きについて、生徒の保護者らはどう考えているのか。東洋経済新報社では、中学生の子どもを持つ保護者300人を対象にしたアンケート調査を実施し、部活動に関する考えを聞いた。

「中学生の保護者300人調査!部活動の地域移行『賛成の親』4割、残り6割の本音」

「受験で何倍も苦労する」地方の子が背負うハンディキャップ

「大学受験において、地方の生徒が背負っているハンディキャップがある」と言われて、何のことを指しているのかピンとくるだろうか。都心と変わらず賢い子はいるし、可能性のある子も多いのに、選択肢を狭めてしまう……。

東大生作家として知られる西岡壱誠氏は、東大生を集めて、そんな地方の生徒のサポートにつながる活動を積極化させている。

「都心より『受験で何倍も苦労する』、地方の子が背負っているハンディキャップ」

(注記のない写真:kou / PIXTA)