学校教育関係者向け、2023年がよくわかる「最も読まれた記事」トップ10 発達障害、いじめ、ICT活用、定時制高校ほか

「いつも親にビクビク」保育士の知られざる実態
人間誰しも、愚痴を聞いてほしいときもあれば、喜びを分かち合いたいときもある。それは学校の教員も同じだ。つらい経験に共感したり、笑い話にほっこりしたり、はたまた、成功体験をシェアしたり――、そんな学校現場の知られざる「リアル」をお届けする好評の連載「教員のリアル」。
今回、取り上げる現場は「保育園」。「不適切保育のニュースは多いが、保育士の置かれている状況がほとんど報じられていない」と嘆く私立認可保育園副園長の石井京子さん(仮名)が語る「保育士のリアル」とは。
「『いつも親にビクビク』保育士の知られざる実態、SNS禁止に食事も個室の惨状」
現在の定時制高校「やんちゃな子」より圧倒的に多いのは
少子化で全日制高校の定員維持も難しくなる今日、全国で定時制高校の減少が続いている。神奈川県では、横浜翠嵐高校などの県立6校について、2026年度から夜間定時制枠の募集を停止すると決めた。
各地で募集継続を求める声も上がっているが、そもそも現在の定時制高校はどんな学びの場になっているのだろうか。2005年度に全日制高校から3部制の昼夜間定時制高校になった東京都立一橋高等学校を訪ねた。
「昼間も通える現在の定時制高校、『やんちゃな子』より圧倒的に多いのは」
かまいたち山内健司「教員の道を選ばなかった本当の理由」
誰にでも訪れるキャリアの岐路。現在の社会では、自らの進路を切り開く主体性が重要視されている。そこで編集部が注目したのが、人気お笑いコンビ「かまいたち」の山内健司さん。
教員免許を取得しながら、大学卒業後にお笑いの道へ進んだ彼は、なぜ教員にならなかったのか。キャリアの岐路で彼が取った行動と、選択の判断軸に迫った。
「かまいたち山内健司が明かす『教員の道を選ばなかった本当の理由』」
残業当たり前と「毎日17時に帰る」先生の決定的差
2016年以来6年ぶりに文部科学省が行った教員勤務実態調査の結果を見ても、教員の長時間勤務の解消に光は見えない。
条件整備と一体化した働き方改革の議論は大事だが、「今この瞬間を生きる教師にとっては、授業や校務の生産性を高め現状にあらがっていくしかない」――。そう考える京都府公立小学校 教諭の坂本良晶氏は、ミドルリーダーとして周囲を巻き込み、学校を主語にした働き方改革を目指している。定時退勤をモットーとし、ICTを徹底活用する坂本氏に、働き方を見直して生産性を上げるコツを聞いた。
「『毎日定時に帰る』さる先生と、残業当たり前の先生の働き方に見る決定的な差」
海外に比べ「いじめ」が増える日本
文部科学省の「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(以下、文科省調査)によると、小・中・高等学校および特別支援学校におけるいじめの認知件数は61万5351件(前年度51万7163件)と過去最多を記録。
いじめを苦にした自殺など重大事態も後を絶たないが、いじめに対して学校はどう対応すべきか、未然に防ぐことはできるのか。子どもの発達科学研究所所長の和久田学氏に、科学的根拠に基づくいじめ予防のアプローチについて話を聞いた。