19年秋開始目指す楽天 疑問多いキャリア参入 格安料金と高品質は両立可能か
MVNO(仮想移動体通信事業者、格安スマホ)首位、楽天のキャリア参入まであと1年3カ月。現在は、MVNOの「楽天モバイル」として、約150万人(今年1月時点)の利用者を持つ。一方、キャリア(通信事業者)としては詳細の不明な点が多い。設備投資額の少なさや、通信品質を不安視する声も少なくない。
「3年契約なら、最初の2年間は毎月1480円(税別)で利用できます」。7月中旬、都内の楽天モバイルの店舗を訪れると、スタッフに強く推された。1カ月の規定データ量は2ギガバイト、1通話10分間までなら通話し放題の主力プラン「スーパーホーダイプランS」に3年契約で入ると、元の月額料金2980円が、2年目まで楽天会員なら1480円になるという。2年契約よりも月500円安いため、店員によると大半の人が3年契約を選ぶという。
楽天がこの新プランを開始したのは今年6月だ。それまでは2、3年契約とも割引額は同じだった。プランSなら1年目1980円だが、2年目は通常の2980円に戻る形だった。ただ、2年契約では楽天ポイントが1万ポイント、3年契約では2万ポイント付くなど、より長期の契約に誘導していた。今回の改定は、2年契約と3年契約の間で差をつけたことで、より長期の契約者を増やそうとしているとみられる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら