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「お店は行列なんですけど、1年の赤字は300万〜400万円ぐらい。単に、おもてなししたみたいな感じになっちゃいましたね」
見た目は繁盛店、しかし経営は火の車だった過去について苦笑しながら振り返るのは、ポークステーキ専門店『マロリーポークステーキ』を運営する、株式会社57の代表取締役社長、今野健二さん。現在、フランチャイズ(以下FC)展開によって全国30店舗まで急拡大しており、月商約1800万円を記録する店もある。その今野さんから語られたのは、意外にも過去の「大赤字」の記憶だった。
他にも「カレー好きで挑んだカレー屋出店をしそびれる」「知人からヘルプを求められてFCをスタートした」など、聞けば聞くほど、ビジネスの計画性というより、流されている雰囲気が漂ってくる。
しかし、よくよく聞くと、その一つひとつが今のマロリーポークにつながっていた。行き当たりばったりと感じる経営から、いったいどうやってステーキチェーンを拡大し、「ポークステーキの最高峰を目指す」ところまでたどり着いたのか。
《前編を読む→→》マンガみたいな「肉塊」ステーキチェーン、高級店なら1皿3万円をポークで「客単価2500円」に…「月商1800万円」店生んだ仕掛け
きっかけは知人からの一本の相談
マロリーポークは、豚の塊肉を低温調理で仕込み、サイズごとに「高尾山」「富士山」といった山の名前をつけて提供するポークステーキ専門店だ。2020年に自由が丘に1号店を開いて以来、分厚い肉のインパクトと手頃な価格で人気を集め、いまや直営とFCを合わせて全30店舗にまで拡大している。


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