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ビジネス #外食ビジネスのハテナ特捜最前線Ⅱ

カレーは断念・いくら丼は大赤字、やっと「豚の塊肉ステーキ」で全国30店へ…失敗を次の一手に変えた《月商1800万円》への道

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フライパンで豪快に焼く肉
提供直前にフライパンで豪快に焼く(写真:マロリーポークステーキ)
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例えば、あるFC店では、アルバイトスタッフがご飯を先によそい、冷蔵庫の上に置いたまま別の作業へ。時間が経ち、ステーキと一緒に出されたご飯はすっかり冷めていた、というクレームがあった。

「本来なら店長が『ご飯の準備は今じゃないよ』と一言声をかければすむ話なんです。でも、その当たり前が伝わっていなかったのかと」

契約解除に至った例も1件あり、取引していた精肉店にも迷惑をかけてしまった。

こうした課題への対策として、今野さんはマニュアル整備や覆面調査の導入を進めている。本来ならFCの展開前に仕組みを固めるものだろう。しかし今野さんは、これまでも実際に動きながら課題を見つけ、その都度改善を重ねてきた。

自身も厨房に入る、代表取締役社長の今野健二さん(写真:マロリーポークステーキ)

自営業一家に育って

今野さんは1982年、横浜市生まれ。父親は理容室、母親はエステサロン、後に兄も居酒屋を開業するという自営業一家に育った。会社勤めの人が身近にいなかった分、自分も何か店がやりたいという思いが、子どもの頃から漠然とあったという。

今野さんは、自営業一家に育った(写真:マロリーポークステーキ)

大学は経営工学科に進学。就職活動中、経営に一番早く近づくのは、人・商品・お金のすべてを管理できる飲食業界ではないかと考えていた。そこで知ったのが、「起業家輩出機関」を掲げる株式会社レインズインターナショナルだった。「牛角」などブランドを短期間で立ち上げて拡大させるなど、社員にも独立のチャンスや経営者としての視点を持たせる社風がある企業だ。

今野さんは、いつかの起業を夢見て入社。「土間土間」神田店でチーフを経て店長を任された。店の認知度を高めるため、キッチンに立つよりも、店頭での呼び込みや営業に力を注いだという。その結果、売り上げは前年比180%まで伸びた。

順風満帆——と思いきや、父親が倒れたとの連絡を受けて1年ほどで退職。家業を継ぐ覚悟で実家に戻ったら、父親はすっかり元気になっていた。そこで、兄が営む居酒屋で、昼の空き時間を使いながら弁当の宅配事業を始めた。駅前のクリーニング店や美容室などを一軒一軒回り、自ら営業して注文を集める毎日だった。

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