一般的にFC展開は、自己資金を抑えて計画的に拡大するために選ばれることが多い。しかし今野さんがFCを始めたのは、偶然のなりゆきだったという。
「飲食店を営む知人から『売り上げが低迷しているので、一度マロリーポークの業態に挑戦させてほしい』という相談を受けたんです。快諾してリニューアルしたらすぐに繁盛して、そのオーナーがさらに店舗を増やす形になったことがFCの始まりでした」
知人の店の成功を受け、FCの募集を正式に始めたのは2025年に入ってから。まだ2年足らずだが、すでにFCは17店で、直営店13店を上回る。2026年も直営の鎌倉、FCの横須賀、大森などと出店が続き、年内には合わせて9〜10店舗が新たに加わる見込みだ。
「いま、FCをやりたいという希望者は非常に多いです。最初に皆さんとしっかり面談させてもらい、『ポークステーキの最高峰を目指す』という目標を共有できる方に絞っています」
出店希望者が多い理由の一つが、出店コストの低さだ。多くは居抜き物件を活用しており、看板とメニュー表を替えるだけで開業できる店舗もある。改装費は安いケースで60万円ほど、工期もわずか2日だという。
横浜駅西口の店舗は、洋食店だった物件を簡易改装しただけで開業し、月商は約200万円から1000万円超に跳ね上がった。その後も800万円前後をキープして成功しているという。「ほとんどのオーナーが、投資回収を1年以内で実現している」と今野さんから聞いて驚いた。
口コミがもたらす急拡大の裏にある課題
一方で今野さんは、課題も率直に語る。
「最近は、オーナーの飲食経験の違いが、そのまま口コミの差になっていると感じます」


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