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ビジネス #外食ビジネスのハテナ特捜最前線Ⅱ

カレーは断念・いくら丼は大赤字、やっと「豚の塊肉ステーキ」で全国30店へ…失敗を次の一手に変えた《月商1800万円》への道

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フライパンで豪快に焼く肉
提供直前にフライパンで豪快に焼く(写真:マロリーポークステーキ)
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マロリーポークステーキ自由が丘店(写真:マロリーポークステーキ)

マロリーポークステーキの誕生

今野さんは、ちょうど直面していたコロナ禍で空いた時間を使い、海外のステーキ店の動画を徹底的に研究した。特に、高級ステーキ店の「ウルフギャング・ステーキハウス」が使う900度オーブンや、仕上げに表面を炙る加熱調理機に着目し、「低温調理で火を入れ、最後に高温で焼き上げれば、あの食感に近づけるのではないか」と試作を重ねた。

1年ほど社員と共に改良を続けた後、2020年11月、自由が丘にマロリーポーク1号店をオープンする。そこから店舗を増やし、既存店も売り上げを伸ばしていった。

チェーン全体の月売り上げは、2025年1月の8000万円から、2026年7月には1億7880万円へ、約2.2倍に拡大。直近12カ月の売上高は18億8164万円に達し、既存店も前年同期比18.4%増と伸びている。直営9店では、粗利も2025年1月の2650万円から、2026年7月には5670万円へと倍増した。

漫画のような肉塊ステーキは、約1年の試行錯誤の結果生まれた(写真:マロリーポークステーキ)

ここで、最初の問いに戻ろう。行き当たりばったりに見える経営が、なぜ「ポークステーキの最高峰」を目指すところまでたどり着いたのか。

その背景にあるのは、カレーの不評も、いくら丼の大赤字も、失敗のまま終わらせなかったことだ。そのたびに「なぜダメだったのか」を考え、次の一手に変えてきた。マロリーポークは、その延長線上に「気づけばあった」店なのかもしれない。

そして、FCを含めてマロリーポークが波に乗り始めたことで、今野さんの視線はさらに先の景色へと向き始めた。

「ポークステーキの最高峰を目指す」。

今野さんは人生の流れに乗りながら、自身の内から湧く思いのままに行動を重ねてきた。そこで集めてきた学びがいま、遠くを見据える力に変わっているのだと、最後にストンと腑に落ちた。

《合わせて読む→→》前編:マンガみたいな"肉塊"ステーキチェーン「高級店なら1皿3万円」をポークで「客単価2500円」に《月商1800万円》生んだ仕掛け

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