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柱は溶け、屋根は落ち……"陸の孤島"にある20年放置の廃屋、再生し目指すは「廃材流通の拠点」《神戸・有馬口》廃品がセンスの良い照明や食器に

20年ほど放置され、緑に呑み込まれるほどの状態になっていた(写真提供:山脈)
日の当たる南側は屋根もそれなりに健全な状態だった(写真提供:山脈)
湿気の多い北側の屋根は落ち、梁、柱も危険な状態に(写真提供:山脈)
湿気の多い北側の屋根は落ち、梁、柱も危険な状態に(写真提供:山脈)
溶けた柱。柱がこのような状態になっていても木造は再生可能(写真提供:山脈)
敷地にアプローチするにはこの橋を渡るしかない(写真:筆者撮影)
敷地から駅が見えるほど。駅近ではあるのだが……(写真:筆者撮影)
橋に繋がる踏切。踏切、橋に隔てられた別世界に山脈は立地する(写真提供:山脈)
敷地の周りの流れる川。水はきれいで冷たく、庭に設置したテントサウナ利用後にはこの川の水で冷水浴をという計画も(写真提供:山脈)
最初の時点で草刈りは必須だった(写真提供:山脈)
敷地周囲には竹も繁茂しており、それを刈る必要もあった(写真提供:山脈)
草刈り、残置物撤去の次に解体を行った。写真は現在店舗になっている場所(写真提供:山脈)
既存のキッチンがあった場所もスケルトンに(写真提供:山脈)
溶けていた柱を新しい材で継いで再生(写真提供:山脈)
豚小屋だった場所から出てきた自転車。放置されている間に木が育ち、かなりのサイズに成長していた(写真:筆者撮影)
北側の屋根は瓦を下ろしてから再生へ(写真提供:山脈)
屋根上で炎天下の作業は厳しいため、涼しくなってからの作業となった(写真提供:山脈)
ホームセンターで買ってきた素材で屋根を覆った(写真提供:山脈)
合同会社廃屋で実施している半人前大工育成講座の実習現場として山脈を使用した(写真提供:山脈)
一人でやると辛い作業もみんなでやれば楽しく思える(写真:筆者撮影)
改修中。こちらは店とその奥、住居になる場所との間の部分(写真提供:山脈)
店舗内のキッチン。中古のキッチン、廃棄される予定だった銘木などを使って作る(写真提供:山脈)
店舗内の土間を作成中。レスキューしてきた煉瓦を使用した(写真提供:山脈)
完成した土間と店舗。土間はモルタルを使わず、土の下地と珪砂で煉瓦を敷き詰めた(写真提供:山脈)
古い建物の弱点、断熱をカバーすべく断熱材を入れる(写真提供:山脈)
住居となる部分の床下には温水暖房のための管を這わせてある(写真提供:山脈)
作業中に出てきた廃材は薪として使うために積み上げて置いてある(写真提供:山脈)
壁の漆喰に混ぜ込むために葛の葉を加熱(写真提供:山脈)
廃材を下地に使い、その上に漆喰を塗る(写真提供:山脈)
漆喰を塗り終えた後。奥の壁は廃材の凸凹が漆喰の上からでも分かる(写真提供:山脈)
店舗の床も廃材で貼った。床材が足りない部分はあえて空けてある(写真提供:山脈)
床の空いている部分にモルタルを塗り、陶片を埋め込む(写真提供:山脈)
完成後の床。ところどころに陶片のアクセント(写真:筆者撮影)
トイレもレスキュー品。どこに搬入するかが書かれている(写真提供:山脈)
設置後のトイレ。今後、浄水層を設置すれば使えるようになる(写真提供:山脈)
作業中の楽しみは食。一般的な現場では弁当持参が多いようだが、山脈の現場ではその場で誰かが作る賄いが定番(写真提供:山脈)
敷地内に置いた原木から育った椎茸(写真提供:山脈)
おやつタイムには珈琲を入れてしばしのんびり(写真提供:山脈)
2025年3月、プレオープン後の山脈。店舗など内装はかなりできてきている(写真:筆者撮影)
店内。棚その他の備品もすべてもらってきた(写真:筆者撮影)
店内のキッチン。壁の棚は箪笥を切断して引き出し部分などを再利用した(写真:筆者撮影)
住居部分のキッチン。広くて使いやすそうである(写真:筆者撮影)
洗面所。給食で使うトレイを使っている(写真:筆者撮影)
兵庫県らしい廃品、酒樽。これで冷水浴ができるようにするという
住居部分の柱に貼られていたシール。誰だ、これは??(写真:筆者撮影)
敷地内には釘の残る材が積まれていた。使用するためにはこれを抜かなければならない(写真:筆者撮影)
山脈店内で丸山さん。住居部分が完成したら家族とここで暮らす予定(写真:筆者撮影)
床柱を加工したお盆と皿。古材の趣が残る美しい品だった(写真:筆者撮影)
廃品を利用した照明。シェードに使われているのはその昔の蠅取器。内部を砂糖や酒などを入れた水で満たして蠅をおびき寄せ、水死させるという品で、現時点で山脈で売られているもののうちで最高値(写真:筆者撮影)
柱を加工したテーブルの脚。クラウドファンディングの返礼品にもなっている(写真提供:山脈)
廃材を利用したフレーム(写真提供:山脈)
諏訪市内にあるリビルディングセンタージャパン。左側の建物内部にさまざまな廃品が詰まっている(写真:筆者撮影)
これまで捨てるのが当たり前だった廃材、廃品を再生、使い続けようという活動が全国に広がりつつある。釘…