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左脳の機能失った脳科学者が発見、凄い脳の使い方

脳卒中で左脳の機能を失ったものの、8年のリハビリの末に機能を回復させたジル・ボルト・テイラー氏。その経験からたどりついた理論について解説します(写真:Martin Boling Photography)
Jill Bolte Taylor/1959年、アメリカ・ケンタッキー州生れ。神経解剖学者。インディアナ州立大学で博士号取得後、ハーバード医学校で脳と神経の研究に携わりマイセル賞を受賞。また、精神疾患に関する知識を広めるべく全米精神疾患同盟(NAMI)の理事を務めるなど活躍する中、37歳で脳卒中に倒れる。その後、8年を経て機能を回復させた。現在は、ハーバード大学脳組織リソースセンター(ハーバード・ブレインバンク)のナショナル・スポークスマンとして、重度の精神疾患の研究のために脳組織を提供することの重要性について、啓蒙活動を行っている
出所:『WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方』
竹内 薫(たけうち・かおる)/理学博士、サイエンスライター、サイエンス書翻訳家。1960年生まれ。東京大学教養学部、理学部卒業。カナダ、マギル大学大学院博士課程修了。主な翻訳書にJ. B. テイラー『奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき』(新潮社)、P. ナース『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ダイヤモンド社)などがある
脳科学者のジル・ボルト・テイラー博士は、37歳のときに左脳の脳出血(脳卒中)で、それまでの認知機能、…