うなぎパイのパッケージが大きく印刷されたトラックが、駐車場から顔を出す。真夏の午後2時、殺人的な太陽に工場の真っ白な壁が照らされていた。
年間約40万人が訪れる「うなぎパイ」の総本山
ここは、静岡県浜松市にある、うなぎパイファクトリー。うなぎパイを製造販売する春華堂が運営するこの工場見学施設には、年間約40万人が来場する。
平日にもかかわらず、夏休みは家族連れで混みあっていた。白い壁の内側からは、うなぎパイが焼き上がる甘い匂いが漂ってくる。
「うなぎパイファクトリーでは、焼き上げから包装までの工程を見学することができます。ただ、実際に職人が生地をこねる仕込みの工程は、衛生管理上ここでは公開されていません」(春華堂広報室 半谷さん)
こんがり焼けたうなぎパイが、ガラス越しのベルトコンベアーに乗って次々と目の前を流れていく。最上階の窓から見る工場は、まるで精巧なジオラマのよう。まさに、夏休みの子どもにピッタリだ。
うなぎパイの生産は、1日20万本。誕生から65年経つが、職人による手作りの工程は変わらない。その日の温度、湿度などによって生地の状態が変わるため、機械では調整することができないのだと、広報室の髙山さんは言う。


※ログイン後、コメント入力が可能です。