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そりゃ話題になるわ…年間40万人以上が訪れる浜松の新名所 「うなぎパイファクトリー」を生み出した春華堂の深謀遠慮

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うなぎパイファクトリーは、幼稚園児の遠足にピッタリだ(写真:筆者撮影)
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ピンク色の外壁が印象的なnicoe。春華堂が販売する菓子ブランドが集結する「スイーツコミュニティ」として、多くの人が訪れている(写真:春華堂)

これらの施設に共通しているのが、春華堂が大切にする「遊び心」。巨大なダイニングセットも鮮やかなピンク色の建物も、その姿勢をわかりやすく表している。

「目標を定め、そこへ最短距離でたどり着く方法では、想像以上の場所には行けません。だから春華堂では、まず『おもしろそうだからチャレンジしてみよう』と始めてみる。そうすると、想像を超えた結果が出たりするんです」(髙山さん)

老舗企業の遊び心は、新たな観光スポットとして浜松に人を集めている。

うなぎパイファクトリーをはじめ、春華堂の経営は「遊び心」がコンセプト(写真:筆者撮影)

うなぎパイを救った「つながり」

「うなぎパイの春華堂」は、浜松になくてはならない企業に成長している。そのことを、春華堂自身が実感する出来事があった。

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大によって人の移動が止まると、土産菓子であるうなぎパイは大きな打撃を受けた。3月上旬には販売数量が前年同期比で約半分まで落ち込み、春華堂はやむなく3月13日から21日まで、うなぎパイの製造ラインを休止することを発表。生産調整を理由に工場を止めるのは、創業以来初めてのことだった。

ところが、工場休止のニュースが報じられると、SNSに春華堂を応援する声が相次ぎ、浜松市内の直営店には、うなぎパイを買い求める人たちが訪れたのだ。一部の商品が品薄になるほどの反響を受け、春華堂は予定を4日早め、3月18日から製造ラインの一部を再開した。

また、うなぎパイは商品を損壊から守るため通信販売をしていないが、当時は遠方の客からは「割れていてもいいから売ってほしい」という声も上がったという。

もちろん、一時的な購買によってコロナ禍の苦境を乗り越えられたわけではない。その後も観光需要は低迷し、春華堂にとって厳しい状況は続いた。一方でコロナ禍は、春華堂が外部との連携に目を向けるきっかけにもなった。

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