「人月」から「アセット型」のビジネスへ
――NTTグループは5月に新たな中期経営戦略を公表し、AIVistaをグローバル向けITサービス事業戦略の中心に位置付けています。どのような狙いがあるのでしょうか。
NTTデータGでは、今後5年間でキャッシュベースの利益を5割増やす計画だが、(人を増やして売り上げを伸ばす)従来の「人月ビジネス」のやり方に従って人員を5割増やすのは労働市場の状況から難しい。そもそも、AIの進展で1件当たりの人月ビジネスの規模が縮小する可能性もある。
このため、(自社が保有する資産を顧客に継続利用してもらう)「アセット型」「リカーリング型」の事業を増やしたいと考えており、AIVistaはその中核になる。5年間で売り上げが全部アセット型に入れ替わるわけではないが、AIVistaによって相応の売り上げと仕組みを作りたい。すでに顧客の需要が存在していた保険業界を最初のターゲットに選び、AIのプラットフォームを開発している。先行してどんどん市場を取るのが勝負になり、金融やバンキングに加えて、製造業などにも広げられると思う。
従来のNTTデータGの仕事とは毛色が違うが、プラットフォームビジネスなので、成功事例を横展開して相応の利益を生み出すことができる。それによって、親会社であるNTTの株価向上にも何らかのプラスがあると思う。
AIVistaを率いるブラティン・サハ(編集部注・AWS幹部などを経てAIVistaのCEOに就任)が今後数年間のプランニングを行っており、今のところは計画に対して順調に進んでいる。AIの世界では、さまざまな LLM(大規模言語モデル)やプラットフォームが登場しているが、それをいち早く現場に導入できるかが勝負になる。その点、NTTデータGは国内外に顧客を持ち、業務改善ニーズもすでにある。(サハ氏も)「ラストマイル」の部分を持っている点を魅力に感じ、当社に参画してもらっている。
――グループ再編を経て、NTTデータGはITサービスからITインフラまで一気通貫でグローバルに提供する体制を整えています。プラットフォームも展開するAI時代において、どのような会社を目指したいと考えていますか。
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