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この頃しみじみと感じるのは「昭和は遠くなりにけり」ということだ。昭和最後の年、1989(昭和64・平成元)年からすでに36年が過ぎ、当時を知らない世代も増えている。
このほど、今年で設立130周年になる東洋経済新報社の写真部に保管されていた昭和の街角写真がデジタル化された。本連載では、そこに写し出されている風景から時代の深層を読み取っていく。
第11回となる今回は、1960年代の東京の「高速道路」の写真を紹介する。
(※外部配信先では記事中の写真が表示されない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
東京初の高速道路、KK線
先月4月5日20時、都心の新橋(汐留)-銀座-京橋をつなぐ無料の高速道路、KK線(東京高速道路)が廃止となった。
その4月5日には同時に、首都高速道路の八重洲線も長期通行止めとなり、今後、日本橋付近の高速道路の地下化工事が進められる。完成予定は約10年後だそうだ。
日本の戦後高度経済成長と同時に進んだモータリゼーションから50年以上が過ぎ、自動車専用道路として建設された都心の高速道路も老朽化。その再生と更新の時代が訪れている。
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すずき のぶこ / Nobuko Suzuki
1964年生まれ。東京女子大学卒業後、都市出版『東京人』編集室に勤務。1997年より副編集長。2010年退社。現在は都市、建築、鉄道、町歩き、食べ歩きをテーマに執筆・編集活動を行う。著書に『中央線をゆく、大人の町歩き: 鉄道、地形、歴史、食』『地下鉄で「昭和」の街をゆく 大人の東京散歩』(ともに河出書房新社)『シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド』(リトル・モア)などがある。
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