隣の客が頼んだ1.5kgの「エベレスト」
冒頭のシーンに戻ろう。上京した6月のある夜、筆者は女友達と2人で自由が丘店を訪れた。ここは、2020年開店のマロリーポーク1号店だ。
自由が丘在住の友人は、以前から「マロリーポーク」が気になっていたという。しかし、週末は行列ができ、平日は仕事のため、なかなか訪れる機会がなかった。つまり、2人ともマロリーポークの初心者だ。
店に入ると3階の座席に通された。「さて、どれ選ぶ?」とメニューを広げた。
ラインアップは、少食の方におすすめとある「日和山(200g)」、1人分の「高尾山(270g)」、男性におすすめの「雲取山(350g)」、沢山食べたい方「富士山(450g)」、2人シェアにおすすめ「マッターホルン(700g)」、3〜4人シェア「キリマンジャロ(1000g)」、5〜6人シェア「エベレスト(1500g)」、7〜8人シェア「オリンポス(2000g)」、大人数パーティ用「須弥山(3000g)」。
「富士山くらいいきたいけど、大きいだろうね……」
注文されるステーキの量は、男性で200〜300g、女性で150〜200gが目安だそう。これでいくと富士山か雲取山か。結局、他のサイドメニューも注文し、雲取山350gをシェアすることにした。次に、豚肉の種類を選ぶ。価格の安い順にカナダ産豚、大麦三元豚、林SPF。筆者たちは大麦三元豚を注文した。
15分ほどで料理が運ばれてきた。
「わー、雲取山も大きいねえ!おいしそうに焼けてる」
手のひらを合掌させたサイズの肉の塊は、外側全体が艶のいいきつね色だ。友人にカットしてもらうと、思った以上にナイフの滑りが良さそう。スジや脂身は見られない。切り終えると、3センチほどのピンク色の断面が見えた。


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