まず、マツダのカーボンネガティブに向けた昨年からの活動を振り返っておきたい。CO2回収装置の原理については、昨年の富士24時間レースでの実証の様子を公開している。
そのときは、排気量2ccの2ストロークエンジンを搭載する、「マツダ3」形状のラジコンカーを使って、排ガスからCO2を吸着していた。
リアルタイムでCO2量を計測したところ、大気中では0.04%でエンジン排ガスは0.16%と4倍になったが、鉱物のゼオライトを使ったCO2回収装置を通過すると0.02%へ。
つまり、大気中のCO2が半減しており、“走れば走るだけ大気中のCO2が減る”という原理を実証して見せたわけだ。
次に、「ジャパンモビリティショー2025」(一般公開10月31日〜11月9日)では、「マツダビジョンX-コンセプト」を世界初公開。
これはクロスオーバークーペのデザインで、2ローターのロータリーエンジンとモーター・バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド車(PHEV)だ。
化石燃料に依存しないカーボンニュートラル燃料を使い、システム出力は510馬力、航続距離800kmを目指すとした。
さらに、「マツダ モバイル カーボン キャプチャー」のデザインモデルを初公開し、これを装着することで「走るほどに大気中のCO2を削減する」と説明している。
モータースポーツの現場での実証
次いで、スーパー耐久シリーズ2025最終戦(富士スピードウェイ、11月15〜16日)では、マツダのワークスマシンである「マツダスピリットレーシング 3 フューチャーコンセプト」に、マツダ モバイル カーボン キャプチャーを装着して決勝レースに出走。
公開されたマツダ モバイル カーボン キャプチャーの現物は、ジャパンモビリティショー2025でお披露目された綺麗なデザインモデルとはかなり違い、粗削りな試作ユニットという印象だった。

