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走るほどクリーンになる「マツダ二酸化炭素回収」の実証現場で見たカーボンネガティブの最前線

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富士24時間レース決勝前、富士スピードウェイのグリッドにて(筆者撮影)
富士24時間レース決勝前、富士スピードウェイのグリッドにて(筆者撮影)
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ただし、CO2回収は着実に行われており、マシンのボディサイドには、排ガスから吸着したCO2量が増加するとグリーンライトの面積が大きくなる視覚的なアピールを行っていた。

こうしたCO2吸着の機能のみのCO2回収技術を、マツダでは技術実証の「Step1」と定義した。

今回の富士24時間レースでは技術実証「Step1.5」として、CO2吸着に加えてCO2の脱離と貯蔵の実証を行ったというわけだ。

多孔鉱物「ゼオライト」を使うシステムの仕組み

それでは、Step1.5のシステムについて詳しく見ていこう。

DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)を通過したエンジンの排ガスを、メインのストレートパイプの一部からバイパスさせる。流量は、メインパイプの流量全体の約3〜5%だ。

そのバイパスした排ガスを、まずは冷やす。

レーシングマシンの排ガス温度は700℃近くあり、多孔の鉱物であるゼオライトでCO2吸着効果が得られるのは常温付近とされているからだ。

排ガスの冷却は、メインラジエーターを使う冷却層を通過したあと、サブラジエーターによる冷却層の2段階で行う。

その後、気液分離器を通過してから除湿タンクを経て、CO2吸着器につながっている。CO2吸着器は熱交換器がベースで、フィン形状の部分にCO2吸着剤であるゼオライトを塗布したもの。資料にはゼオライト13Xというゼオライトの種類を明記している。

さらにCO2吸着器の構造を見ると、エンジンから排気管に向かうルートと直角の方向で外気を使って冷却用空気を送り、ゼオライトのCO2吸着効果が高まる常温へさらに近づける。

一方で、CO2脱離は150度に昇温する必要があるため、上記の冷却用空気が通った経路に加熱用の排ガスを送り込む。

こうしたCO2吸着とCO2脱離は「予冷工程(150℃から常温)」→「CO2吸着工程」→「CO2脱離工程」→「CO2掃気工程(CO2タンクへの掃気)」という4つのサイクルを回すことで成立する。

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