操作方法としては、CO2吸着器の出入り口にCO2濃度を測るセンサーを装着し、その値を基にCO2の吸着と脱離を自動的にコントロールしている。
また、CO2吸着(予冷を含む)とCO2脱離(掃気を含む)に対する圧力分布が発生する流量を電動コンプレッサで制御している。

脱離したCO2は、ゼオライトが入ったCO2貯蔵タンクで、高濃度のCO2として貯めるという仕組みだ。
今回の富士24時間レースでは、6月6日(土)午後3時の決勝スタート後、午後8時過ぎと7日(日)午前7時半過ぎの2回、ピットインのタイミングで除湿タンクとCO2貯蔵タンクそれぞれを交換。
その模様をメディアに公開しており、筆者は7日朝のタイミングで作業風景をピット内で取材した。
CO2回収装置の開発担当者によれば、交換に要する時間は10分程度。リアハッチを開けて、冷却用のダクトを外し、車両後部にある複数のパネルを外すことで、2つのタンクにアクセス。取り外しは比較的簡単で、すぐに次のタンクへと取り替えられた。
排ガスを「バイパスさせる」ワケ
最後に、マツダ上席執行役員の中井英二氏、ファクトリーモータースポーツ推進部・部長の上杉康範氏、そして技術研究所・研究長の原田雄司氏に聞いた。
ポイントは、量産に向けても排ガス“全量”ではなく“一部を”パイパスするのか、という点についてだ。
ラジコンでの実験では、排ガス全量からCO2吸着を行っていたが、実際のレースマシンでは排ガスの一部をパイパスして、その流量からCO2を回収している。
その点についてマツダ側は「パイバスすることを前提に研究開発を進める」と回答した。
仮に、燃料タンクがフルの状態で発生する排気ガス全量からCO2を回収すると、推定で約100kgに及んでしまうという。

