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ビジネス #厨房機器の横綱・ホシザキ 知られざる世界戦略

知られざる厨房機器の横綱・ホシザキ→不正会計とコロナ禍……危機を乗り越えた最高益の先に見えた"課題"

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ペンギンマークでおなじみ。すぐにサービス要員が駆けつける体制が強み(写真:編集部撮影)

名古屋駅から電車で約30分。桶狭間の古戦場の近くにホシザキの本社はある。敷地内には工場や研究所もあるほか、広場のような一角にはなんと城が建っている。

レストランの厨房を覗くと見えるステンレス製の冷蔵庫や製氷機。サラダバーやアイスクリームショップで野菜やアイスクリームの陳列に使われている冷蔵・冷凍機器、コンビニエンスストアの冷蔵ショーケース……。「ペンギンマーク」を見ればピンとくるかもしれない。特に強みを持つ製氷機の国内シェアは約6割、業務用冷蔵庫では約5割に上る、いわば厨房機器の横綱である。

桶狭間の戦いがあった古戦場近くにホシザキ本社がある。敷地内には工場や中央研究所だけでなく、城もある(写真:ホシザキ)

創業は1947年。日本ミシン製造(現ブラザー工業)に勤めていた坂本薫俊氏が独立して星崎電機を設立し、ブラザー向けにミシン部品や編機ケースなどの製造を手掛けていた。その後、坂本氏が視察で訪れたアメリカでインスピレーションを受けて、57年に国内初となるジュース自動販売機を開発。ガムやちり紙などの自販機を開発しながら、65年には製氷機を発売した。66年には氷を連想させる動物としてペンギンをデザインしたマークが誕生している。

70年代には業務用冷蔵庫を発売し、厨房機器のラインナップも拡充。日本の経済成長とともに外食産業が発展する中、ホシザキも本社に続いて島根に工場を設立して生産力もアップしていった。大阪のフクシマガリレイ(現ガリレイ)や三洋電機(後パナソニックが子会社化)など強力なライバルもいたが、バブル崩壊も乗り越え、トップメーカーへと成長していく。

その原動力となったのは、現在全国にある15ある販売子会社と約430の営業拠点だ。約2700人のサービス要員が年に2回顧客を訪れ機器の点検をするほか、不具合があればすぐに駆けつける。「営業要員はなかなか厨房に入れてもらえないが、サービス要員は中に入れる。その時に相談を受けることもある」と小林靖浩社長は話す。

ステンレス製の冷蔵庫や製氷機はもちろん、サラダバーなどで使われる冷蔵庫、業務用食器洗浄機など飲食店の厨房にはホシザキ製品だらけだ(写真はWithGreen 東京ミッドタウン八重洲店 撮影:尾形文繁)

人口減少などで国内市場が成熟化する中で、2006年からはM&Aを交えた本格的な海外事業拡大に乗り出し、これまでアメリカやインド、トルコなどの企業を買収。売り上げの5割以上を海外で稼ぐようになった。

不正会計にコロナ禍、2度の危機を乗り切り最高益

08年には上場し、順調に業績を伸ばしていたが、18年10月、思わぬところで火の手が上がる。

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