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「誰かとつながっていたい」と「自由気ままにやりたい」という2つの相反する欲求と、「良い人生」との深い関係

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1人で絵本を読む子ども
私たちは人とのつながりを求める一方で、自分の好きなようにやりたいとも思います(写真:リリィ/PIXTA)

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私たち人間は1人ぼっちだと孤独感や疎外感を感じるが、その反面、集団行動を強いられると面倒に感じ、自由気ままに、1人でやりたいことや好きなことに没頭したくもなる。
今回、そんな人間の本質に進化心理学で迫り、左派と右派、女性と男性、集団主義と個人主義など、ヒトとその社会を「つながり」と「自主性」という2つの欲求の綱引きで説明するとともに、現代人の不幸の原因はこの2つの欲求のバランスの崩れにあると指摘する『誰かと一緒にいたいけど、1人になりたい:つながりと自主性の進化心理学』より、一部抜粋・編集のうえ、お届けする。

進化がもたらした2つの競合する欲求

『誰かと一緒にいたいけど、1人になりたい:つながりと自主性の進化心理学』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

過去600万年に及ぶ進化の過程で、ヒトは誰もが「つながり」と「自主性」という、2つの競合する欲求を内に持つようになり、幸せを永続的に経験するためにはそのバランスを取る必要が生じた。

その欲求が私たちの心理に刻みつけられたのは、遠い祖先が2つの重要な目的を達成する助けになったからだ。その目的とは、互いを守るために他者と絆を結ぶこと、そして、所属する集団にとって自分を貴重な存在にするために自らの技能を磨くことだ。

この目的を達成しやすくするために、私たちの祖先はそれに呼応する2つの欲求を進化させ、幸せになるにはその両方を満たさなければならなかった。それから何百万年も過ぎた今でもなお、私たちはこの2つの欲求に駆り立てられている。

私たちは幼年期から老年期までずっと、他者とのつながりへの欲求と自主性への欲求を持ち続ける。あいにく、どちらかの欲求を満たそうとすると、もう一方の欲求の充足を諦めなければならない。

私たちの祖先もこれと同じ2つの欲求のトレードオフに直面したが、彼らの生活は今日の私たちの生活とは両者のバランスの取り方がまったく違った。

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