有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

「誰かとつながっていたい」と「自由気ままにやりたい」という2つの相反する欲求と、「良い人生」との深い関係

9分で読める
1人で絵本を読む子ども
私たちは人とのつながりを求める一方で、自分の好きなようにやりたいとも思います(写真:リリィ/PIXTA)
2/5 PAGES
3/5 PAGES

つながりのうちには、フェイスブックやリンクトインなど、新しい形態のものもあれば、友人と食事を共にするといった、ヒトという種と同じぐらい古いものもあるが、内向的な人であろうと外向的な人であろうと、つながりは満ち足りた人生の基本だ。

私たちは、いっしょに仕事をしたり、助言を与えたり求めたり、賑(にぎ)やかなパーティに出席したり、友人と隣り合って座りながら勉強したり映画を観たりするときや、見知らぬ人と目が合って微笑(ほほえ)んだりするときでさえ、つながりの重要性を感じずにはいられない。

旧友との心地好い友愛に浸っているときには、600万年に及ぶ進化の産物を感じているのだ。

自主性のおかげで有用な人間になれる

その一方で、ヒトがサバンナで進化させたつながりへの欲求は、自主性への欲求によって補完された。その自主性への欲求は、2番目に基本的な心理的欲求であり続けている。

ここで言う「自主性」とは、自己統治すること、自分自身の欲求や好みや技能に基づいて道を選択すること、独自の決定を下すことを指す。

ヒトはつながりによって、捕食者や過酷な環境との闘いで有能になれるが、自主性のおかげで他者にとってより有用になることができる。

自分の属する集団や配偶者候補にとって価値を持つための方法が1つしかない種もある(たとえば、フンコロガシのオスが成功するか失敗するかはもっぱら、作り上げることのできる糞玉[ふんだま]の大きさで決まる)が、私たち人間は、多種多様な方法を採用して、集団の有能なメンバーや魅力的な配偶者になることができる。

遠い祖先の時代には、優れた狩猟者や採集者になろうとする人もいれば、矢作りや語り、治療、料理などで秀でようとする人もいた。

今日、自己啓発の機会の数は爆発的に増えた。私たちは自主性があれば、成功に向けた最も有望な機会と見なすものを捉える意欲が湧いて、能力を身につけやすくなる。要するに、自主性によって各自は独特で有能になるのだ。

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数