今回の令和8年熊本地震への災害派遣の現場で、陸自の隊員たちが猛暑の中、長袖の戦闘服を着て作業をしていることにネットを中心に批判が相次いでいる。
「航空自衛隊員はTシャツで作業しているのに」「なぜ通気性のいいコンバットシャツを着せないのか」「空冷ベストを着用しても戦闘服の上からでは効果が低い」といった、実際の陸自隊員の行動を見た一般人からの切実な批判と隊員への苦労を思う声が多い。
陸自は長袖で作業が原則?

基本的にがれきの撤去など危険な作業や、虫が多いところ以外であれば、半袖やTシャツでもよいはずだ。そのような判断を陸上自衛隊がなぜできない。
世間では「苦労に耐える健気な兵隊さん(隊員)」という、まるで艱難辛苦を舐め続ける女性の生涯を描き、世界中で人気になったNHKのドラマ『おしん』のような、耐え忍ぶ姿を美談化する傾向があることも影響しているのか。
「自衛官が楽をしているように見えてはいけない」という配慮も、陸自にあるのではないか。これでは現場の陸自隊員の体力がもたない。
このような外部からの批判、また内部からも意見具申があったようで、急きょTシャツやコンバットシャツを着用しての作業が可能となった。
これは陸自としてはかなり画期的なことだ。おそらくはSNSでの「映え」を意識しがちな小泉進次郎防衛相から、トップダウンの下命があったのではないか。迅速に問題点が改善されたこと自体は、素直に評価すべきだ。
その一方で、問題も浮き彫りになった。前述のコンバットシャツとは、通気性や透湿性に優れた耐火素材の生地を使用し、腕の部分は従来の戦闘服同様にしたものだ。
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