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スシロー1000店舗突破、3店に1店が海外—急成長の裏に数字では見えない"慎重すぎる"海外戦略

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スシロー注文画面
北京のスシローで食べてみた(写真:筆者撮影)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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回転寿司「スシロー」の店舗数が9月末、1000店舗の大台に乗った。運営会社FOOD & LIFE COMPANIES(F&LC)の2025年9月期の売上高は、日本マクドナルドホールディングスの2025年12月期を上回り、主要な上場外食企業ではゼンショーホールディングス、すかいらーくホールディングスに次ぐ3位に浮上した。

成長の原動力は海外で、直近の決算では海外スシロー事業の利益額が国内を上回った。中国市場の勢いが際立つ中、10月にはニューヨークにアメリカ1号店をオープンする。

外食チェーンの海外展開では、現地事情に詳しいパートナー企業と組み、運営の現地化を進める手法が広がっている。だが取材から見えてきたのは、その潮流とは異なる慎重かつ“古典的”なやり方で成長を続ける姿だった。

【この記事の前編】中国のスシローは安くない、1皿600円超でも大行列——日本とは違う「プチ贅沢」の正体《北京の店舗に行ってみた》

上海の人気が全国に波及

2021年9月末、スシローの店舗数は国内595店舗、海外58店舗の計653店舗だった。それが5年後の2026年9月末には国内671店舗、海外334店舗で、1000店舗を突破した。

今やスシローの3店に1店舗が国外に位置し、利益の重心も海外に移りつつある。

2025年10月~2026年6月の海外スシロー事業の売り上げは前年同期比6割増、利益は8割増となり、利益額は国内スシロー事業を上回った。

とりわけ2021年9月に進出した中国市場の好調ぶりは目を見張るものがある。南部の広州から深圳、成都、北京へ出店地域を広げてきたが、F&LCによると2025年12月の上海出店が勢いに火をつけたという。
高市早苗首相の台湾有事を巡る発言を機に日中関係が急激に悪化していたにもかかわらず、オープン当初は最大14時間待ちと報じられるほど客が殺到した。

2025年12月の上海1号店オープンの盛況ぶりが他地域にも好影響をもたらした(写真:F&LCプレスリリースより)
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