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就職氷河期時代をしぶとく生きてきた世代も、いつしか中高年と呼ばれる年齢になった。世代間の格差は広がり、貧困や生きづらさを抱えた彼らは、これからの人生をどう考え、生きようとしているのか。
労働、福祉問題を中心に取材活動を行う藤田和恵さんの連載。非正規雇用や貧困などを切り口に、今を懸命に生きる中高年の姿をリポートする。
ボーナスないの?かわいそー
部長が数十人の部下たちを自分の周りに呼び寄せる。「今回もみんなの頑張りのおかげで……」というねぎらいの言葉とともに手渡される給与明細。社員らが満面の笑みで中身を確認する。
夏と冬の年2回、ボーナスの時期に繰り返される光景だという。
一方でその輪に決して加わることなく、自席で仕事を続ける人たちがいる。メグミさん(仮名、53)ら派遣社員である。メグミさんは派遣社員歴20年あまり。長年、電子機器製品の作動状況などをテスト・評価する業務に携わり、専門性も責任の重さも正社員と変わらないという自負があった。
“不本意派遣”として20年あまり。メグミさんは「就職氷河期世代にはいろいろな妥協と努力を繰り返して働いてきた人が多いんじゃないでしょうか」と語る(写真:筆者撮影)
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