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ライフ #大人の貧困 「雇用の谷間」でもがくミドルエイジ

「派遣ってボーナスないんだっけ。かわいそー」 53歳女性が抜け出せない派遣社員の"沼" 1日1食の日々で口にした絶望

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メグミさん
派遣社員の"沼"から抜け出せない53歳のメグミさん(写真:筆者撮影)
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30代に入り、病状が改善。正社員の仕事を探したが、今度は年齢がネックになった。悩んだ末、デザインの道をあきらめ、派遣で働くことを決めた。

このとき、メグミさんは自分が派遣で働けるとは思わなかったという。専門的な技能や知識を持つ人の仕事というイメージがあったからだ。この認識は正しい。労働者派遣はもともとソフトウェア開発や通訳、添乗員といった一部の業種に限られていた。

転職活動に使用した職務経歴書など。派遣の仕事は一貫して技術系で、専門性もあったが、そのキャリアは評価されず、最低賃金水準の仕事を紹介されることも。「私は今まで何をやってきたんだろう」とため息をつく(写真:筆者提供)※一部加工しています

その後、1990年代後半~2000年代前半に企業側からの要望を受けて、規制緩和が進んだ。メグミさんが派遣社員になったのは、ちょうど多くの業務で派遣が解禁されたタイミングだった。

「このときは仕事にありつけたことが、本当にありがたかったです。がんばれば正社員にもなれると聞いていたので、必死に努力しました」

正社員登用試験は受けられず

実際、メグミさんはがんばった。

その結果、それまで正社員が担っていた仕事を任され、他部署ではたびたび正社員に間違われた。上司の中には正社員になれるよう、社内で働きかけてくれた人もいたという。最終的に年収は400万円を超えた。しかし結局、正社員登用の試験は受けることすらかなわなかった。

長年働いた派遣先を雇い止めにされた原因は、新しい上司との相性の問題だったようだが、メグミさんは「でも、正社員はそんな理由でクビにはなりませんよね」と言う。

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