実際、近年は夏場になると冷やしメニューに力を入れる店が急増している。東京・東十条の人気店「La Maison du Ramen ビスク」は、その代表例だ。濃厚な海老ラーメンで知られるお店だが、夏になると冷やしメニュー専門店に姿を変える。以前取材した際も感じたが、単なる季節限定商品ということではなく、暑い時期に最適な店の形を模索している印象だった。
行列店が「行列対策」を強化しつつある
酷暑対策は、メニュー特化に限らない。例えば「行列対策」に力を入れる店も増えている。近年急速に増えているのが記帳制だ。店頭に記帳台を置き、名前を書いた順番で入店できる仕組みである。
この方式のメリットは大きい。例えば朝の散歩中に名前を書いておく。買い物を済ませる。昼になったら再び店へ向かう……これだけで長時間並ばずに済む。
特に地元客との相性がいい。遠方から来た人だけでなく、普段から店を支えている常連客にとっても利用しやすい。最近はEPARKなどのシステムを導入する店も増えた。スマートフォンから順番待ちができるため、店頭で待つ必要がない。ラーメン業界は伝統的にアナログな世界だったが、酷暑を背景にデジタル化も進み始めている。
その他にも、予約システムの採用も進んでいる。今では「TableCheck」や「OMAKASE」などを活用する店が増え、事前決済で席を確保するスタイルも珍しくなくなった。

