三菱自動車(以下、三菱)が、名車「パジェロ」の名を冠した新型SUVを2026年内に投入する。じつに7年ぶりの復活だ。
1982年に初代モデルが登場したパジェロは、かつて三菱が「不動の四番」にすえていた看板モデルだ。世界一過酷なオフロード競技「ダカールラリー」で数多くの栄冠を手にした本格的な4WD(4輪駆動)車で、90年代などのRVブームを牽引。高いオフロード走破性と乗用車に匹敵する快適な乗り味の両立が高い評価を受け、現代のSUVの元祖となったモデルだ。
そんなパジェロの新型は、昔からのSUVファンを中心に大きな話題となっているが、そもそも、どんな時代背景から生まれ、どんな特徴を持つのだろうか。当記事では、その源流といえる初代モデルをピックアップ。三菱が「オートモビルカウンシル2026(4月10~12日・幕張メッセ)」に展示した実車の印象も踏まえつつ、その魅力を振り返ってみる。
パジェロが登場した時代背景
パジェロが生まれた80年代初頭は、本格的な4WD車の需要が世界的に拡大していた時代だ。三菱には、米国ウィリス・オーバーランド社との契約により、52年からノックダウン生産を続けていた「ジープ」があった。今回のイベントに展示された「J11デリバリ・ワゴン(53年式)」もその1台で、まさにパジェロなど、その後に続く三菱製4WD車の始祖といえる存在だ。

