パジェロの後継モデルは、99年に3代目、06年には4代目が登場したが、国内仕様車は19年の「パジェロ ファイナルエディション」を最後に生産終了(主な理由は販売不振といわれている)。また、世界170以上の国と地域に輸出されていた海外仕様車も、21年に生産を終了した。これにより、82年の初代モデル以来、生産台数で約300万台を誇ったパジェロは、39年の歴史に幕を下ろすこととなった。
まとめ:復活する新型に期待
三菱は、パジェロで培った4WD技術やSUVづくりのノウハウについて、「今も当社の製品に活かされています」と言及する。つまり、市販車としてのセールスが成功したことで一時代を築いただけでなく、現在のクルマにも継承される数々のテクノロジーなどを生み出してきたのが、パジェロというクルマなのだ。
そして冒頭でも紹介したが、そんなパジェロの新型が26年に投入されることが発表され、大きな注目を集めている。まだ詳細は不明だが、公式ティザーサイトでは、「マルチメーター」を採用することが明らかになっている。これは、往年パジェロに装備されたラリー由来の3連メーターをオマージュしたもの。
新型メーターでは、高度計、方位計、温度計、車体の前後左右の傾き、左右のトルク配分など、路面や車両に関する多彩な情報を表示。ドライバーがオフロード走行を楽しむことに貢献する。しかも、これら情報は、次世代のデジタル表現を駆使することで、単なるノスタルジーにとどまらない工夫も施されているという。
ともあれ、全体のフォルムや詳細なスペックを含め、新型パジェロがどのような姿で登場するのか、今後の動向に注目が集まる。長い歴史のなかで築き上げてきたブランド力と、三菱が磨き続けてきた4WD技術や最新の電動化・デジタル技術がどのように融合するのか……。その仕上がり次第では、かつてSUVの潮流を切り開いた存在として、再び市場に新たな価値観を提示する可能性もあるだろう。

