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三菱UFJアセマネ新社長が見据える「オルカン」の次…Slimの成功をアクティブ商品開発に生かす、プライベート資産にも照準

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三菱UFJアセットマネジメント
ETF(上場投資信託)を除いた公募投信の純資産総額で、国内首位に立つ(撮影:今井康一)

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投資信託としては未曽有のヒット商品となった、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。「オルカン」の愛称で親しまれ、新NISAや好調な株式相場を背景に純資産総額が爆発的に膨らんだ。8月末時点で13.8兆円と、国内の公募投信では断トツだ。
オルカンを含むeMAXISシリーズを運用しているのは三菱UFJアセットマネジメント(MUAM)。NISAを契機に猛烈な勢いで運用残高を伸ばし、ETF(上場投資信託)を除いた同社の公募投信の純資産総額は7月末時点で44.7兆円と、野村や大和など大手証券系の運用会社に倍以上の差をつけて国内首位に立つ。
低コストを武器に存在感を高めてきたMUAMだが、ライバルも運用報酬の低い投信を続々と投入しており、競争は激しい。次なる成長に向けて、どんな商品を開発していくのか。4月に就任した川上豊社長に聞いた。

NISA口座の3割は「残高ゼロ」

――昨年末時点でNISAの累計投資額は71兆円と、政府目標の27年末56兆円を大きく超過しました。一方、口座数は2821万口座と、政府が掲げる3400万口座からは距離があります。

口座数もそうだが、利用率も重要だ。NISA口座全体の3割は買い付け額がゼロ。口座は開いたけれど、使っていない。背中を押す必要がある。

当社は2025年に『地球の歩き方 オルカン』を出した。投資先がどんな国かを紹介した本だ。こんなふうに、取っつきやすいものを出したり、定期的にファンミーティングを開いたりして、「投資は怖いものじゃないから、始めてみてください」というメッセージを発信してきた。

これから重要になるのは、投資を続けてもらうこと。NISAが始まって以来、まだ大きな調整局面が訪れていない。昨年のトランプ関税や、今年のイラン情勢などで株式市場が乱高下した時に、当社は「マーケットの中にいてください」「長期で積み立ててください」というメッセージを出した。適切な情報を提供しつつ、NISAの口座数や稼働率の拡大に貢献したい。

川上豊(かわかみ・ゆたか)/1966年生まれ。90年慶応義塾大学卒業後、三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社。資産運用ビジネスに長く従事し、2022年常務執行役員。25年三菱UFJアセットマネジメント常務執行役員、26年4月から現職(撮影:今井康一)

――オルカンに代表される投信「eMAXIS」シリーズは、09年の誕生時は一部の投資家のみ知る商品でした。今やシリーズ合計の純資産総額は34兆円に達し、会社の中核ビジネスになりました。

名実ともにど真ん中の事業で、特に(運用コストの低い)Slimシリーズは大きな収益源に育った。のべ1000万人以上のお客様に投資いただいており、相場に関係なく安定した資金フローがある。この顧客基盤を新しいプロダクトやサービス、ブランドにつなげていくことが今後のテーマだ。

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