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2カ月でアルバイトを"揚げ手"に育てる…天丼チェーン「金子半之助」"職人の味"を全店で再現できる《仕組み化》の正体

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揚げ海老
揚げ海老(写真:オイシーズ)
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香港での盛り付けトレーニングの様子(写真:オイシーズ)

「海外といっても、日本食をやったことがある企業が多く、スタッフも日本への理解がある方が集まることが多いですね」

スタッフが決まれば、人の育成も丁寧に行う。開業半年前から現地スタッフを日本に呼んで1カ月半研修を受けてもらい、開業時には日本人スタッフが現地で1カ月間サポートする。その後も2カ月に1回、品質確認のために現地へ足を運ぶ。それが当たり前のスタンスとして根付いている。時間はかかるがこのステップを踏むことで、どの国のスタッフも金子半之助の信頼される一員になっていく。

 一方、客層は日本と少し異なる。東南アジアでは天丼はまだ珍しく、ファミリーや友人同士の「ちょっと贅沢な食事」として選ばれることが多い。客単価は日本より高く、2000円を超えることもある。そのため、メニューも天丼だけでなく、天ぷら定食・単品・蕎麦までそろえたレストランスタイルで展開している。

「海外で食べた方が日本に来た時に『あ、また金子半之助だ』と見つけてくれる。そういう循環が生まれればうれしいですね」

と工藤社長は言う。

フードコートでも、揚げ置きは一切しない

インドネシアの店内、初日から満席(写真:オイシーズ)

「総本店でやっていることとフードコートでやっていることは、そこまで違わない」と長瀬さんは言い切る。揚げ置きは一切せず、フードコートでも総本店と同じ手順で揚げたものを提供する。どんぶりにもこだわり、金子家の家紋を入れる。どこで食べても総本店の体験を感じられるようにしている。

ただ、場所によって工夫は異なる。行列ができる路面店では、並んでいる間にメニューを見てもらい「待ちオーダー」を取る。着席してすぐ天丼が届く。

テイクアウトの天むすも、天丼をそのままおにぎりにしたわけではない。「冷めてからが本番」を意識した中食専用の天ぷらを独自開発した。あえてサクッとさせず、秘伝のタレを衣にじっくり染み込ませることで、ぷりぷりの海老とご飯との一体感を生み出している。時間が経っても、もっちりとした食感が続き、ごま油と秘伝のタレの風味はそのままだ。

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