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ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

「10日で投資を回収」「オペレーションも軽くなる」…横浜家系ラーメン「壱角家」が油そば店を併設し始めた理由が凄すぎた

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「油そば総本店」外観
家系ラーメン+油そばの「二刀流ハイブリッド店」構想とは?(写真:筆者撮影)
  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
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過去には油そば単独店も出したが、新宿駅近辺の地下立地で月商300万円程度にとどまった。一方、同じ場所で家系ラーメンをやると1200万円規模になった。川島社長は今でも「家系ほどの全国制圧力は油そばにはない」と語る。

だからこそ、“二番手”として活用する。これが今回の戦略の核心だ。

油そばは家系の代替ではない。しかし、補完には極めて優秀だという。

まず、スープが不要なのでオペレーションが軽い。寸胴も不要。厨房改装もほぼいらない。既存店舗にシート看板を貼る程度で導入でき、投資額は数十万円レベル。うまくいけば「10日で回収できる」とまで語る。

しかも、現場負担はむしろ軽くなったという。

「油そばの注文が増えると、家系のスープを扱う量が減るのでオペレーションはより軽くなるんです」

「壱角家」と「油そば総本店」の複合店舗(写真:筆者撮影)

さらに価格面でも強い。「壱角家」がやや高価格帯に感じられる中、油そばは800〜900円台で満腹感を出せる。コスパ訴求が可能で、学生層にも刺さる。

油そばによる「来店動機の拡張」

加えて、家系にない客層を取り込める点も大きい。

女性客、グループ客、暑さでラーメンを敬遠する客層――。家系ラーメンは猛暑時に弱いが、油そばはスープがないため夏でも強い。一方で冬は家系スープが強い。つまり、互いの弱点を補完し合う関係なのだ。

特に興味深いのが「グループ需要」の話だ。

「家系は嫌だけど油そばなら行く、って人が結構いるんですよ」

6人グループのうち数人が離脱していたケースでも、油そばがあることで全員を取り込める。これは単なるメニュー追加ではなく、「来店動機の拡張」なのである。

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