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ビジネス #エヌビディア旋風の衝撃

〈やきとんサミット〉キオクシア、パナソニック、村田製作所…エヌビディアがバラまく「19兆円」を日本企業は掴めるか

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(写真:エヌビディア公式ブログ)

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暑い日本に「ジェンスン台風」が襲来した。

7月15日夜、東京・神田では、「やきとん三吉」でのサミットを終えた後、周辺であんパンを配った(写真:ブルームバーグ)

エヌビディアの創業者、ジェンスン・フアンCEOが15日に緊急来日。日本の国策AI会社・Noetra(ノエトラ)との提携から、長年の取引があるセガとの心温まるイベント開催、はては東京・神田の路上でのあんパン配布まで、2日間にわたってサプライズを連発した。

フアン氏が6月、台湾と韓国を立て続けに訪問した際に「日本は素通りか」と落胆した向きも、この来日には大満足だったに違いない。赤沢亮正経産大臣に至っては革ジャンの「フアンCEOコスプレ」で決め、満面の笑みだった。

「やきとんサミット」には半導体製造装置、メモリ、材料、電子部品といった分野のサプライチェーン企業15社から30名以上の幹部が集まった。写真にはアドバンテスト、東京エレクトロン、京セラ、三菱電機、村田製作所、パナソニックホールディングス、ルネサスエレクトロニクス、住友電気工業、太陽誘電、TDK、キオクシア、三井金属、旭化成、 日東紡、信越化学工業、芝浦メカトロニクスの首脳が写っている(写真:エヌビディアのブログより)

だがこういった「ほっこりエピソード」に心温まっている場合ではない。今日本にとって最も重要なのは、エヌビディアが世界に起こす「お金の津波」にいかにうまく相乗りするか、なのである。

エヌビディアの19兆円に食らいつけ

エヌビディアといえばAIコンピューティングに不可欠な半導体・GPUの開発者だ。AIデータセンターの心臓部品である同社の半導体を巡っては世界的に奪い合いの状況が続いており、フラッグシップのBlackwell(ブラックウェル)ならば搭載ボード価格で600万円もの高額であるにもかかわらず、納品は1年待ちと報じられている。

このため日本では近年、「どうすればエヌビディアのGPUを入手できるのか」が政界と産業界の論点となってきた。日本は「買い手」であり、エヌビディアは売り手であるという構図だ。産業用ロボット業界におけるフィジカルAI分野での数々の提携も、日本企業は、エヌビディアから売り込みを受ける立場だ。やはり、日本は「買い手」である。

だが日本の外、特に台湾や韓国といったハイテク貿易立国においては、エヌビディアはむしろ「売り先」として極めて重要になっている。何しろ、エヌビディアは19兆円以上ものお金を、世界のサプライチェーンにばらまいているのだ。

この19兆円というのは、エヌビディアが決算で開示している「サプライヤーと交わしたコミットメント(買取契約)」の金額だ。直近の四半期決算ではこのコミットメント額が1190億ドル(1ドル=160円換算で19.04兆円)に上ったと開示されている。このうち約8割は2027年1月末までに支払われる予定で、残りも2031年までにサプライヤーに渡る予定だ。

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