そんな「ハイブリッド文化」が、なぜ近年は影を潜めていたのか。
理由は単純だ。「壱角家」が強すぎたのである。
家系ラーメンブームの追い風を受け、「壱角家」は圧倒的な成長を遂げた。川島社長いわく「化け物みたいな数字」が出たことで、複合業態を考える必要がなくなっていたという。
だが、上場後の値上げ、中国インバウンド需要の変化、物価高などもあり、ここ最近は既存店の伸びに陰りも見え始めた。家系人気そのものが衰えたわけではない。しかし、「壱角家一本足打法」への危機感はあった。
“二番手”として優秀な「油そば」
そこで再び浮上したのが、過去に成功体験を持つ「ハイブリッド」だった。
「松屋」がカレーの「マイカリー食堂」やとんかつの「松のや」を併設して売り上げを伸ばしていることも大きなヒントになった。かつて成功していたハイブリッド店舗で再起を図ったのである。そして白羽の矢が立ったのが「油そば」だ。
実はガーデンは、油そばブーム以前から油そばに着目していた。川島社長自身、早稲田の有名店で食べた油そばに衝撃を受け、「これは将来伸びる」と感じていたという。
実際、「油そば総本店」は14〜15年続くブランドで、年商1億2000万〜1億3000万円、営業利益率30%近くという驚異的な収益性を誇る。
ただし、家系ラーメンほどの「爆発力」はない。
