レクサス「ES」がフルモデルチェンジ。26年6月11日の日本発売を前に、5月にアメリカで試乗した。走りのよさが印象的な、プレミアムサイズのセダンに仕上がっていた。
以来、トップモデル「LS」のすぐ下に位置するプレミアムセダンの立ち位置を守り、連綿とモデルチェンジを重ねてきている
ESが基本コンセプトを守ってきた一方、市場はおおきく変化。時代はSUV全盛となり、セダンは少数派になってしまった。
そこにあって、レクサスがキープコンセプトのフルモデルチェンジを敢行した背景とは、なんだろう。
全長が5140mmまで大型化したイマドキの事情
簡単に想像できるのは、ポジションの変化だ。2025年の「ジャパンモビリティショー」で発表されたLSのコンセプトモデルは、走るラウンジという言葉がぴったりの、6輪MPVだった。
一方、従来ESの下でサイズ的に扱いやすく、価格もこなれていた「IS」は、発表が2013年だから、ちょっと薹(とう)が立ってきた感があるのは事実。
一般ユーザーは「NX」や「RX」、「GX」といったSUV、それに法人もいまや(レクサス・ブランドなら)ミニバンの「LM」を買う時代だ。それでも、セダンにはよさがある、と私は思っている。
新型ESは5140mmの全長と2950mmのホイールベースを確保。「ショファードリブン(運転手つき)のニーズにも対応」とレクサス自身が述べるとおり、後席も広々としている。
全長が長くなった背景がじつはある。床下搭載のバッテリーのため1560mmと高めの全高がまず決まり、それでもセダンらしく伸びやかなプロポーションを実現すべく、前後を伸ばして、車体の均整バランスをとった結果、とか。
日本の、特に東京など混んでいたり道幅が狭かったりするところでのドライブ体験がないので、新型ESの余裕あるサイズのボディは、適切なのか、それともやりすぎなのか、判断は下せなかった。
少なくともアメリカの路上では、サイズのおかげもあって存在感があるようで、けっこう注目を浴びていた。
