新型ESの大きな特徴は、ピュアエンジン車(ICE車)を廃止したことだ。パワートレインは、大きくいうとBEV(バッテリー駆動EV)とHEV(ハイブリッド)の2つ。
BEV用のバッテリーを床下に搭載したため、その上に置いたキャビンの天井を高くして居住性を確保しようとすれば、とうぜんルーフが高くなってしまう。
全高1540mmで、全長は4930mmのプロポーションを持つのは、トヨタ「クラウンクロスオーバー」だ。どちらかというと、SUVのプロポーションになってしまう。
BEVとHEV、全4モデルに試乗
温室効果ガス排出量を極力減らすため、BEVとHEVの2本立てになったレクサスES。話が前後してしまった感があるけれど、これも話題のひとつだ。
パワートレインの2本立てを、レクサスでは「マルチパスウェイ」と名付けている。決してBEVだけがカーボンニュートラルのための手段ではないとする。
「市場ごとに異なるエネルギー事情やクルマの使われ方に応えることができる多様な選択肢」と説明されている。
HEV、PHEV(プラグインハイブリッド)、さらにICE車までが含まれていて、「誰ひとり取り残すこと」なくカーボンニュートラル達成を目指すというのがマルチパスウェイの説明だ。
私が、カリフォルニア州サンディエゴで乗ったモデルは、BEVの「ES500e」と「ES350e」、それとハイブリッドの「350h」だ。
ES500eは「DIRECT4」という4WD技術を採用したAWD(全輪駆動)で、ES350eはFWD。ES350hは「E-Four」といって後輪はモーターで駆動するAWDと前輪駆動。私はこの4車に乗った。
テストドライブした当日は、戦没将兵追悼記念日と日本語で訳されている、5月最終月曜日の休日メモリアルデイ(この日から夏が始まるといわれている)を控えており、交通量も多かった。
ドイツのアウトバーンでは、速く走りたいドライバーに正義があるけれど、アメリカでは全体の流れを崩すような走り方が嫌がられると聞く。サンディエゴ近辺のインターステーツの流れはけっこう速い。が、ところどころで流れが詰まる。
