INDEX
「見た目じゃねぇんだ! 人間もエビフライも、外面じゃないんだ。中身が大事!」
「だれよりも闘志で寿司を握る、そんな姿にしびれる野郎が続出。ついた名前は、“ひまわり市場の矢沢永吉”!」
夕飯の食材を探す買い物客が、おもわず「プッ」とふき出した。
1本のマイクを握り締め、『男はつらいよ』の寅さんばりの話術で店内をねり歩く1人の男。人々が「奇跡のスーパーマーケット」と呼ぶ「ひまわり市場」の代表取締役・那波秀和さんだ。
1日に合計4時間、マイクでしゃべる。店内を見渡せば、熱い言葉で書かれたポップが所狭しと並ぶ。
「旬を味わうのは、我々人類の貴重な権利と義務!」
那波さんの熱が込められたマイクパフォーマンスとポップは、これまでに何度もテレビに取り上げられ、東京、青森、山口、そしてブラジルと国境すらも超えて客が押しかける。
八ヶ岳のビックリ箱
ひまわり市場があるのは、山梨県八ヶ岳のふもと。人口約5500人の北杜市大泉町。それなのに1日の平均来店者数は1000人以上。約180坪のたった1店舗のみで、年商は約13億円。16期連続増収・16期連続黒字を達成する。チラシは打たない。特売もしない。商品の9割は、テレビCMで目にしないような「こだわり商品」だ。
