東洋経済オンラインとは
ビジネス

「借金4億・倒産寸前」特売もチラシもやめた…マイク1本から「16期連続増収」を果たした"寅さん"スーパーの奇跡

12分で読める
ひまわり市場の那波社長
マイクパフォーマンスで有名なひまわり市場の那波社長(写真:ひまわり市場提供)
2/8 PAGES

だが、 那波さんが社長に就任した2011年、ひまわり市場は4億にものぼる借金を抱え、倒産の危機に瀕していた。かつては「安さがウリのどこにでもあるスーパーだった」ひまわり市場。奇跡の復活劇には、どんな戦略があったのか。那波さんは言う。

「目指しているのは、八ヶ岳のビックリ箱です!」

ひまわり市場の外観。一見普通のスーパーだが、この建物の中にどんなビックリが隠されているのだろう(写真:ひまわり市場提供)

ブラジルから「また来るね!」 

土日の12時と16時。ひまわり市場では、ある商品目当ての行列ができる。ポップには、こう書かれている。

「料理長の魂と肉汁があふれ出す! ほっぺが落ちても知らないよ」 

客の目当ては、50枚ずつの数量限定で販売される「歴史的メンチカツ」だ。1枚税込み540円。スーパーの惣菜にしては高価だが、売りだすたびに行列ができて完売する。「松坂牛7:鹿児島黒豚3」を使用した料理人の手作りメンチカツの食感は、サクッ。一口食べるとジュワッと肉汁があふれ出す。

2021年に、テレビ「オモウマい店」に取り上げられると500人の行列ができた。その中には、遠くブラジルからの客もいたという。

「ブラジルのサンパウロに暮らす日系3世の女性で、久しぶりに日本に帰ってきたから『どこ行こう?』『じゃあ、山梨のひまわり市場に行こう』って来てくれたんです。テレビで知ってくれたみたいで。その場で歴史的メンチカツを頬張って、『美味しかった、また来るね!』とブラジルに帰られましたね」

3/8 PAGES
4/8 PAGES
5/8 PAGES
6/8 PAGES
7/8 PAGES
8/8 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象