アメリカの半導体大手エヌビディアを率いるジェンスン・フアンCEOと、元セガ社長(ホンダ元副社長)の入交昭一郎氏。この2人には、1990年代半ばの「ある記憶」が深く刻まれている。それは、倒産寸前だった創業期のエヌビディアをセガが救済したドラマだ。
1993年に創業したエヌビディアは、セガの次世代ゲーム機「ドリームキャスト(ドリキャス)」向けグラフィックスチップ(GPU)の開発を受託していた。しかし、開発は頓挫。エヌビディアは文字通り倒産の瀬戸際に追い込まれた。
だが、セガ副社長だった入交氏は、エヌビディアの類いまれなる技術力とジェンスン氏の才能を高く評価していた。入交氏は当時の中山隼雄社長を説得。エヌビディアへ500万ドルの出資を行うという異例の決断を下した。
それから30年後の7月15日夕方、2人は秋葉原の「GIGO秋葉原3号館」にて、2年ぶりとなる再会を果たした。フアン氏は、入交氏や「バーチャファイター」の生みの親であるゲームクリエイター・鈴木裕氏らと共にゲーム大手セガとの共同イベントに参加した。
集まった多くのゲームファンやメディアを前に、2人はかつての熱い日々を振り返りながら、フアン氏は入交氏を「マイ・ヒーロー」と紹介。当時のエピソードをまるで昨日のことのように克明に語った。そして、「もしセガと入交さんからの500万ドルの出資がなければ、今日のエヌビディアは存在しなかった」 と改めて最大級の感謝の言葉を送った。
では2人の間ではどのような会話がなされたのだろうか。そして、そもそも以前の再会では何を話していたのだろうか。
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