Q:営業利益が急改善!直近業績のポイントは?
サイゼリヤの直近の状況を端的に言うと「苦戦が続いてきた国内事業にようやく復活の兆しが見えてきたところ」です。
業績の全体像を見ると、今期の力強い回復は中国を中心とするアジア事業の成長が貢献している部分が大きいです。ただ、これまで(中間決算〈2月末〉まで)と様相が異なるのは、国内事業です。
コロナ禍以降、サイゼリヤの国内事業は利益の苦戦が続いており、今期も中間決算までは「四半期でぎりぎり黒字」の状態でした。それが第3四半期になって、大きく復調したのです。
カギとなったのは、開店から1年以上が経過している「既存店」です。とくに客数の伸びは他社の追随を許していません。他社が値上げをする中、サイゼリヤは価格を据え置くことで優位に立っています。
Q:なぜ国内事業でサイゼは値上げをしない?
サイゼリヤには、他社より「値上げに踏み込みづらい」側面もあります。サイゼリヤといえば「ミラノ風ドリア=300円」というように、具体的な価格のイメージを持っている人も多いはず。それを変えることは、ほかのチェーンが行うよりも社会的なインパクトが大きいといえます。
一方で、値上げをしていないことが客数の増加に貢献している面もあります。サイゼリヤの松谷秀治社長は決算説明会の場で「来店頻度が増え、客数増加につながっている」と手応えを語っています。
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