INDEX
名古屋で増殖中「大黒」はどんな店?
名古屋で働いている筆者は、駅の近くで「立呑み 焼きとん 大黒」(以下、大黒)の看板をよく見かける。最初は気にも留めなかったが、名古屋駅にも栄にも金山にも、この小さな立ち飲み屋があることに気がついた。
運営するのは、名古屋市に本社を置く光フードサービスだ。2008年4月に名古屋・住吉に「大黒」の1号店を開き、天ぷらの「立呑み 魚椿」などの業態も含めて、2026年10月に70店舗に到達した。2024年2月には東証グロース市場に上場している。
業績も好調だ。2026年11月期の第3四半期累計(2025年12月〜2026年8月)は、売上高が23億9300万円で前年同期比11.9%増、営業利益は2億900万円で19.4%増。いずれも第3四半期として過去最高を更新した。自己資本比率も51.6%と、出店資金を借入に頼ることも多い飲食業界としては、それなりに高い水準だ。
ただ、決算資料を読んでいて、特に印象的だったのが常連客の数についてだ。
同社は年間60回以上来店する客を常連客と定義しており、スタンプを60個ためて申請した人の数を決算資料で開示している。2026年11月期第3四半期時点で、その数は会社全体で724人。前年同期の638人から13.5%増えた。年間60回といえば、週1回を上回るペースで通っている計算になる。さらに同社によると、2022年4月から1600日を超えて毎日来店している客までいるという。
なぜ光フードサービスの店には、ここまで通い詰める客がいるのか。主力業態の大黒を実際に訪れ、その仕組みを探った。


※ログイン後、コメント入力が可能です。