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「1600日超」連続で通う客も…名古屋発「立ち呑みやきとんチェーン」が仕掛ける"驚きのファン化戦略"

13分で読める
大須観音店
名古屋でよく目にする「立呑み 焼きとん 大黒」。常連客が通い詰める仕組みを探った(写真:筆者撮影)
  • 赤川 琉偉 ライター・ナックルボーラー

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名古屋で増殖中「大黒」はどんな店?

名古屋で働いている筆者は、駅の近くで「立呑み 焼きとん 大黒」(以下、大黒)の看板をよく見かける。最初は気にも留めなかったが、名古屋駅にも栄にも金山にも、この小さな立ち飲み屋があることに気がついた。

運営するのは、名古屋市に本社を置く光フードサービスだ。2008年4月に名古屋・住吉に「大黒」の1号店を開き、天ぷらの「立呑み 魚椿」などの業態も含めて、2026年10月に70店舗に到達した。2024年2月には東証グロース市場に上場している。

業績も好調だ。2026年11月期の第3四半期累計(2025年12月〜2026年8月)は、売上高が23億9300万円で前年同期比11.9%増、営業利益は2億900万円で19.4%増。いずれも第3四半期として過去最高を更新した。自己資本比率も51.6%と、出店資金を借入に頼ることも多い飲食業界としては、それなりに高い水準だ。

ただ、決算資料を読んでいて、特に印象的だったのが常連客の数についてだ。

同社は年間60回以上来店する客を常連客と定義しており、スタンプを60個ためて申請した人の数を決算資料で開示している。2026年11月期第3四半期時点で、その数は会社全体で724人。前年同期の638人から13.5%増えた。年間60回といえば、週1回を上回るペースで通っている計算になる。さらに同社によると、2022年4月から1600日を超えて毎日来店している客までいるという。

主要なKPIとして「常連客数」を記載している。外食業界でもなかなか珍しい(画像:光フードサービス2026年11月期第3四半期決算説明資料)

なぜ光フードサービスの店には、ここまで通い詰める客がいるのか。主力業態の大黒を実際に訪れ、その仕組みを探った。

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