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「これから、うどん界にラーメン界で起きてきたことが起こるんじゃないかと思っているんです」
そう話すのは、東京を代表するラーメン店「せたが屋」などを手がけてきた前島司さんだ。2000年の創業以来、常にラーメン界のトップを走り続けてきたミスターラーメン・前島さんが新たに挑んだのが、なんと「うどん店」だったのである。
2026年8月20日、阿佐谷パールセンター内にオープンした「元祖油うどん こん家」。店名の通り看板メニューは「油うどん」。しかも、うどんの専門家として知られる井上こんさんが監修し、ラーメンの技術や発想をうどんと掛け合わせて完成させた一杯だ。
なぜ、ラーメンの世界で長年経験を積んできた前島さんが、いま「うどん」に向かったのか。そして、そこにどんな未来を見ているのか。実際に「元祖油うどん」を食べながら、話を聞いた。
「油そば」をやりたいという思いから「油うどん」の開拓へ
そもそもの出発点は、「油そば」をやりたいという思いだった。しかし、油そば自体は既に多くの店が存在し、専門店も珍しくない。だからこそ、前島さんはあえてそこに飛び込むのではなく、別の方向へ舵を切った。
「油そばは今すごくお店も増えている。その中で自分が抗うよりも、新しい方向性に行ったほうがいいんじゃないかと思って。ラーメンにこだわらず、ジャンルを飛び越えようと」
そこで目をつけたのが「油うどん」だった。調べてみると、過去には油うどんを限定メニューとして出していた店や、専門店も存在した。しかし、現在、油うどんを専門に掲げる店はほとんどない。


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