35℃を超える猛暑日。本来なら冷たいものが欲しくなるはずなのに、ラーメン店では真っ赤な激辛ラーメンを注文する人が増える。コンビニや外食チェーンでも毎年のように「激辛フェア」が開催され、麻辣料理や韓国料理が話題になる。
「夏になると辛いものが食べたくなる」
そんな感覚を持つ人は少なくない。
実は最新の消費データを見ると、気温がある温度を超えた瞬間、人は辛さを求め始めることが分かっている。一方で、人気麻辣湯チェーンの代表は「夏だから辛いものを食べたくなる理由は、実はよく分かっていない」と語る。
データと現場、その両方から「真夏と激辛」の関係を探ってみたい。
激辛料理は日本の食文化として定着しつつある
まず驚くのが数字だ。
ぐるなびが2025年に実施した調査では、激辛料理を「好き」と答えた人は全体の46%。しかも2019年から継続して行われている調査でも人気は衰えておらず、激辛は一過性のブームではなく、日本の食文化として定着しつつあることがうかがえる。
さらに興味深いのは、「何℃になると激辛料理が食べたくなるか」という質問だ。回答の平均は28.4℃。そして30℃になると「食べたい」と答える人が最も多くなるという。回答理由では「汗をかいてすっきりしたい」が上位を占めた。
近年の日本の夏は30℃超えが当たり前。つまり、今の日本は毎日のように「激辛日和」が続いていることになる。

