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人類はすでに「3度のグローバリゼーション」を経験している 分断と危機の時代に見える「新たな波」

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科学と資本主義の未来──〈せめぎ合いの時代〉を超えて
現在、人類史における“3度目の「グローバリゼーション」”が進行中である(写真:bee/PIXTA)

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1990年代以降の現象と捉えられがちな「グローバリゼーション」。だが人類史をさかのぼれば、私たちはすでに3度の巨大な波を経験している。過度な発展や紛争の果てに普遍的思想が生まれた古代と、現代の類似性とは何か。『科学と資本主義の未来──〈せめぎ合いの時代〉を超えて』著者の広井良典氏が、ホモ・サピエンスの初期移動から資本主義、そしてその先の未来まで、人類史的視点から私たちの現在地を読み解く。今回は、全2回の前編をお届けする。

「グローバリゼーション」を捉え直す

一般に「グローバリゼーション」という言葉が広く使われるようになったのは90年代の後半頃からで、それは情報化や金融市場のボーダーレス化が地球規模で進展し、ヒト・モノ・カネ・情報が文字どおり瞬時に国境を越えて行き交うようになった状況を指してのことだった。

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その意味では、「グローバリゼーション」は比較的近時の“新しい”現象であるように見える。

しかしながら、「グローバリゼーション」という言葉の意味を「人間の活動が何らかの形で地球全体に拡散していくこと」と理解するならば、私たちが「グローバリゼーション」を経験するのは現在が初めてではないことに気づく。

すなわち、約20万年前に私たちの祖先たるホモ・サピエンスがアフリカで生まれて以降、実は人類は過去に2度の大きな「グローバリゼーション」をすでに経験しており、したがって現在進行中の「グローバリゼーション」は人類史における“3度目の「グローバリゼーション」”であって、しかもいま私たちはさらにその次のフェーズに進もうとしているのだ。

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