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人類はすでに「3度のグローバリゼーション」を経験している 分断と危機の時代に見える「新たな波」

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科学と資本主義の未来──〈せめぎ合いの時代〉を超えて
現在、人類史における“3度目の「グローバリゼーション」”が進行中である(写真:bee/PIXTA)
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ちなみに「アーリア」とはサンスクリット(インド・ヨーロッパ語族に属するインドの古語)で「高貴な者」という意味であり、興味深いことに「イラン」という国名はこの「アーリア」に由来している。

日本ではあまり意識されることが少ないと思うが、インドの言語(ヒンディー語)とイランの言語(ペルシャ語)が近い関係にあり――インド・ヨーロッパ語族の中の「インド・イラン語派」というグループ――、その意味でインドとイランは民族的にも類縁関係にあるという点は、現在の国際情勢を見るにあたっても示唆を含んでいるだろう。

「オーストロネシア語族」と人類の海洋拡散

グローバリゼーション2.0における言語ないし語族の拡散に関して、もう1点だけ、日本人にとっても比較的身近な、興味深い例に触れておきたい。

それは「オーストロネシア語族」と呼ばれる言語のグループに関する話で、「オーストロ」は「南」、ネシアは「島」を意味している。したがってオーストロネシア語族とはその名のとおり東南アジアの島嶼地域から(ハワイなどを含む)太平洋地域一帯に広く分布している言語のグループをいう。

もともと私がこのオーストロネシア語族なるものを知ることになったのは、日本語と沖縄の言葉(琉球語)と台湾の原住民(原住民族)の言葉などがどのような関係にあるかを調べている時だった。

関心としては、やや大づかみな言い方となるが、民俗学者の柳田国男などが唱えた“日本文化南方起源論”という議論があり、それは日本文化の基底にある様々な観念や世界観が沖縄、そしてさらにその南方の東南アジアなどに重要なルーツをもつという捉え方である。

こうした理解との関わりを含めて、上記のように日本語と琉球語そして台湾の古い言語などがどのような関係にあるかという点について、素朴な関心をもっていたのである。

結論から記すと、これは私にとって大きな驚きだったのだが、日本語と琉球語(ないし琉球諸語)は比較的近い関係にあり、これらはまとめて日琉語族と呼ばれるのに対し、台湾原住民の言語はまったく別系統の言語(語族)であり、しかも興味深いことに、台湾原住民の言語は上記の(東南アジアの島嶼部そして太平洋に広く分布する)オーストロネシア語族すべての「ルーツ」であることが、近年の言語学や考古学等の研究から明らかになっているとのことだったのである。

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