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人類はすでに「3度のグローバリゼーション」を経験している 分断と危機の時代に見える「新たな波」

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科学と資本主義の未来──〈せめぎ合いの時代〉を超えて
現在、人類史における“3度目の「グローバリゼーション」”が進行中である(写真:bee/PIXTA)
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その中身はこのあと述べていきたいが、このような視点で人間の歴史を捉え返していくと、いま私たちはどのような場所に立っていて、今後どこに向かっていくのかという点についてのまったく新しい展望が見えてくる。

ここでは拙著『科学と資本主義の未来――〈せめぎ合いの時代〉を超えて』(2023年)の内容を発展させるべく、こうした話題について幅広い視点から考えてみよう。

人類史におけるグローバリゼーション

議論を見えやすくするために、ここでのポイントをまず示してみよう。

それは先ほど少し示唆したように、「グローバリゼーション」という言葉の意味を、人間あるいはその活動や社会システム・観念・思想等が何らかの形で地球全体に拡散していく現象として理解すると、私たちは現在3度目の「グローバリゼーション」の中にあり、しかもさらにその次の局面に進もうとしているということである。

具体的には、下記のような理解だ。

●第一の「グローバリゼーション」(いわば「グローバリゼーション1.0」)は、人類(ホモ・サピエンス)が約20万年前にアフリカで生まれて以降、狩猟採集を基本とする小規模の集団が地球上の各地に拡散していった流れ
●第二の「グローバリゼーション」(いわば「グローバリゼーション2.0」)は、約1万年前にメソポタミアなど地球上のいくつかの地域で農耕(農業)つまり食料生産が始まるとともに、一定以上の規模を有する集団が農耕および言語とともに地球上の各地に拡散していった流れ
●第三の「グローバリゼーション」(いわば「グローバリゼーション3.0」)は、16~17世紀頃からイギリスなどを主要な起点として市場経済そして資本主義というシステムが世界に広がるとともに、そのプロセスの中で市場化・工業化・情報化という動きが展開し、現在に至っている流れ

なおこの意味では、冒頭で述べた1990年代頃から言われるようになった「グローバリゼーション」は、ここでいう「グローバリゼーション3.0」の一部あるいは最終段階をなすという位置づけになる)。

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