その中身はこのあと述べていきたいが、このような視点で人間の歴史を捉え返していくと、いま私たちはどのような場所に立っていて、今後どこに向かっていくのかという点についてのまったく新しい展望が見えてくる。
ここでは拙著『科学と資本主義の未来――〈せめぎ合いの時代〉を超えて』(2023年)の内容を発展させるべく、こうした話題について幅広い視点から考えてみよう。
人類史におけるグローバリゼーション
議論を見えやすくするために、ここでのポイントをまず示してみよう。
それは先ほど少し示唆したように、「グローバリゼーション」という言葉の意味を、人間あるいはその活動や社会システム・観念・思想等が何らかの形で地球全体に拡散していく現象として理解すると、私たちは現在3度目の「グローバリゼーション」の中にあり、しかもさらにその次の局面に進もうとしているということである。
具体的には、下記のような理解だ。
なおこの意味では、冒頭で述べた1990年代頃から言われるようになった「グローバリゼーション」は、ここでいう「グローバリゼーション3.0」の一部あるいは最終段階をなすという位置づけになる)。


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