有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #「病気」と「症状」の対処法

単なる心配性でも、更年期の不調でもない…50代女性が陥った「1日中不安が頭から離れない」病の正体【専門医を取材】

9分で読める
全般不安症
全般不安症の過剰な不安に、どう対処すればいいのでしょうか?(写真:webweb/PIXTA)

INDEX

このまま食品の値上げが続いたらどうしよう。夏休みの旅行中に空き巣に入られるのではないか……。不安や心配は人間が生きていくうえで避けて通れないが、度を超すと、眠れなくなるなどして生活に支障をきたしてしまう。
では、不安が「過剰」と判断される境目はどこなのか、過剰な不安にどう対処すればよいか。『「いつも不安で頭がいっぱい」がなくなる本』の著者で精神科医の清水栄司さん(千葉大学大学院教授・認知行動生理学)、そして当事者の1人に聞いた。

自分は「心配性の最上級」

自分のことを「心配性の最上級」だと思っていました――。こう打ち明けるのは、北海道在住の50代女性、ナカタさん(仮名)。今では趣味のバドミントンや手芸、そしてボランティア活動にと充実した毎日を送っているが、数年前は「楽しいことをしていても、不安な気持ちがふと頭をよぎるので、100%楽しめませんでした」と振り返る。

ナカタさんが抱えていた不安な気持ちとは、「友だちとの待ち合わせに遅れたら、嫌われてしまうのではないか」「車を運転中にうしろから救急車が来たけれど、渋滞で道を空けることができなかった。それで搬送が遅れて、患者さんが亡くなったらどうしよう」といったことだ。

現実に起こらないとは言いきれないが、通常はそこまで考えないだろう。だが、ナカタさんにはその確度が高いように思えた。

「待ち合わせ時刻に30分の余裕を見ても、もしかしたら着かないかもしれないと心配になり、1時間、2時間前に着くように行動することもありました」。そのうちに、眠れない、寝ても1~2時間おきに目が覚める、口が乾く、トイレが近くなる、渋滞に巻き込まれると動悸が止まらなくなるなど、生活への影響が大きくなってきた。

2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数