1/6 PAGES
INDEX
間取りを変えることは、自分と向き合うことだった――。
壁を剥がし、床をめくる。そこに見えるのは、建物の骨組みだけではありません。私たちが無意識に縛られてきた「世間体」や「理想の家族像」という名の古い壁紙なのです。
リノベーションを通じ、住まいと人生を再定義した人たちに話を聞く本連載。第2回はこだわって建てた平家を13年ほどで手放し、築約40年の実家マンションをリノベーションして新生活を送る「削ぎ家事研究室」室長の大塚奈緒さん(50歳)に話を聞きました。
前編では、「掃除や家事が面倒くさい」と思っていた大塚さんが、「掃除がラクな家」をコンセプトにした平屋を建てるまでの過程について聞きました。後編ではその理想の家を手放した理由や、実家マンションをリノベーションしたことで住まいに対する価値観や暮らしがどう変わったのかをひもときます。
ライフステージの変化で実家に戻るという合理的な選択
前編で紹介した通り、大塚さんは「掃除がラクな家」をコンセプトに建てた平屋で、およそ13年間暮らしてきた。日々の不便をひとつずつ取り除いた、こだわりの家だ。
しかし子どもたちは成長し、家族の暮らしは少しずつ変わっていった。長女が高校を卒業して東京の実家に移ったのを皮切りに、大塚さん自身も仕事で都内に出る機会が増えた。長男の進学先も都内の学校になる可能性が高い。茨城県つくば市に住み続ける理由は、年々薄れていった。
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

