東洋経済オンラインとは
ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

「チキン南蛮はまだ進化中」「真っ黒焼けがおいしそう」宮崎といえば牛…の陰で、県民が愛してやまない"鶏文化"の世界

10分で読める
鶏の炭火焼き。煙と炎をもうもうと上げながら焼かれる(写真:宮崎県観光協会提供)

INDEX

観光客の「当たり前」と地元民の「当たり前」は、しばしばまったく違う。連載「ジモトのアタリマエ」は、観光客が知らない地元民の「価値観」や「街歩きの知恵」にスポットを当て、その土地の本当の楽しみ方を提案する。第7回は宮崎。
宮崎で生まれ育った筆者が、「実は南国じゃない」日常を紹介した前編に続き、地元では「宮崎牛より存在感を放つ」鶏肉グルメや食文化について紹介する。

進化を続け、地元民に愛され続けるチキン南蛮

宮崎の名物料理として、県外の人にもよく知られるチキン南蛮と鶏の炭火焼き。いずれも、観光客向けのご当地グルメなどではなく、地元民の日常の延長にある料理だ。

特にチキン南蛮は、定食屋や喫茶店、居酒屋にも並ぶ身近なメニュー。「とりあえずビール」ならぬ、「とりあえずチキン南蛮」と注文してしまう地元民はきっと多いだろう。筆者もそうだ。

しかし、地元民はチキン南蛮にうるさい。どこの店がおいしいか、甘酢はどうか、タルタルはどうか。話し始めると議論が尽きない。中でももっともヒートアップするのは「むね肉派」か「もも肉派」か、だろう。どちらが正統というわけではなく、それぞれに熱心な支持者がいる。

むね肉を使ったチキン南蛮の代表格は、「おぐら」(宮崎市)である。「むね肉だから硬いんでしょう?」などと思うなかれ、ナイフを入れると驚くほど刃先がやさしく沈んでいく。パサつきなどはまったくなく、噛み締めるたび豊かな甘酢の風味と、むね肉のうまみが広がる。

「おぐら」のチキン南蛮。ボリューミー、かつ甘酢もタルタルソースも濃い目の味わいだが、不思議とするするとすべてお腹におさまってしまう(写真:筆者撮影)
【写真を見る】「チキン南蛮はまだ進化中」「真っ黒焼けがおいしそう」宮崎といえば牛…の陰で、県民が愛してやまない"鶏文化"の世界(29枚)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象