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宵山も山鉾巡行も、祭りの「ほんの一部」だった…京都に住んで30年で"よそさん"が知った祇園祭の"ジョーシキ"

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祇園祭、宵山の風景。夜空に提灯が映える(写真:farmer/PIXTA)
  • 江角悠子 フリーライター、編集者

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夏の京都といえば、祇園祭。八坂神社の祭礼で、1150年以上の歴史を持つといわれる。京都に住みはじめたのは大学生の頃で、祇園祭という名前だけはもちろん知っていた。けれど正直なところ、学生時代には、屋台で買い食いをしながら山鉾を流しみるという、イベント的な感じで出掛けていた。そこから長く住むようになり少しずつ知っていったのは、大勢の人で賑わう宵山や山鉾巡行は、お祭りのほんの一部の姿にすぎないということ。実は7月の1カ月丸ごと使って、神事は粛々と執り行われている。
京都編第3回は、京都在住30年の「よそさん」だからこそ見えてきた、地元の人たちが大切にしている「祇園祭の当たり前」と、一歩踏み込んだ夏の京都の楽しみ方を紹介したい。

コンチキチンが聞こえると、夏が始まる

6月を過ぎて四条通りを歩くと、「コンチキチン」という祇園囃子が聞こえてくる。この音が聞こえはじめると、いよいよ夏が来るなぁという気持ちになる。祇園祭は、平安時代の頃、疫病を鎮めるために始まったといわれている。

祭りは7月1日から1カ月にわたって続き、7月17日に前祭の山鉾巡行と神幸祭、7月24日に後祭の山鉾巡行、還幸祭が催される。ハイライトは確かにこの2日間ではあるけれど、7月に京都の街を歩けば、祇園囃子の稽古風景や、鉾が組み立てられていく過程が見られるなど、見どころはほかにもたくさんある。そして「山建て」「鉾建て」の後には、試し曳きをする「曳き初め」もあり、鉾によっては一般の人も参加が可能だ。私もいつか参加してみたいと思いつつ、まだ叶えられてはいないけれど、見るだけではない楽しみもあるのだ。

【写真を見る】宵山も山鉾巡行も、祭りの「ほんの一部」だった…京都に住んで30年で"よそさん"が知った祇園祭の"ジョーシキ"(12枚)
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